怪盗の相棒は探偵で彼の想い人です【名探偵コナン】【まじっく快斗】

５９：こんの自由主義者達め… ページ20

佐久島の湾沿いの道でコナンは携帯を取り出し平次に電話をかけた。


ふと後ろを振り返ると、キッドはカルーアのそばでのんきにヤギに草をやっていた。


その光景を見ているカルーアは呆れ顔をしている


コ「すでに感染者も二人＿＿」


コナンが平次に言いかけると、キッドが「三人だ」と口をはさんだ。


コ「え？」


キ「水川っていうディレクターも、ここに発疹が出た」


キッドがそう言って白手袋をはめた右の手のひらを開いて見せた。


「あれ、そうだったっけ」


キ「ちゃんと覚えとけよ…」


コナンには聞こえないように２人が話しているとコナンは訝し気な目をしつつも電話に話を戻した


コ「……ってことだ。一応知らせとこうと思ってな」


平『で、おまえらは平気なんか？』


コ「ああ、今のところはな」


コナンが両腕や手のひらを見た。


そのとき、ヘリコプターの音がして顔を上げると、少し南の上空にヘリが飛んでいくのが見えた。


キッドとカルーアも空を見上げる。


キ「あれは……警察のヘリだな」


「飛行船を追ってるんじゃない？」


キッドとカルーアの言葉に、コナンは犯人追跡メガネをズームアップしてヘリコプターを見た。

ヘリコプターのボディーに『警視庁』の文字がある。

コナン「わりい。またかける!」


コナンはそう言うと電話を切った。


しばらくキッド、カルーアで話をしていると、後ろでコナンが電話をかけているのが見えて二人はコナンに視線を向ける。


目『はい、目暮……』


コ「目暮警部。工藤です」


電話をかけている相手はどうやら目暮警部のようだ。


コナンは蝶ネクタイ型変声機で声を変えて電話をしていた。


目『おお、工藤君!』


思いもよらぬ人物からの電話に、目暮が目を輝かせる。


コ「今、愛知県の佐久島にクリスティといるんですが、飛行船を追って警視庁のヘリが……」


突然自分の名前が出されて希穂はコナンを二度見する。


目『ああ。佐藤君と高木君が乗っている。実はな、工藤君＿＿＿』


コ「ハイジャックの件は知っています。それで、警部にお願いしたいことが……」


目『ん？何だね？』


コナン「ボクと希穂もそのヘリに乗せてほしいんです。この工藤新一と八雲希穂を」


コナンの言葉にカルーアとキッドは顔を見合わせた。

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