【SVT】君と繋がる糸電話４【WOOZI】

第154話　贈物 ページ10

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｢お邪魔しま〜す……｣



ジフンの家まではいつも通り一緒に手を繋いで、他愛もない話をしながらやってきた。

しかし、まだ2度目のこの玄関をくぐるのはどうしても緊張してしまう。




｢まあ、座りなよ｣



それは家主のジフンも同じようで、いつもよりぎこちなくそんなことを言う。





｢あっ、私ジフナにプレゼント！渡してもいい？｣



Aはとりあえず、この緊張感と静寂を回避すべく提案をした。





「ダメだって言っても渡してくれるんだろ？」




ジフンも微笑みながら隣に腰掛けた。





「じゃじゃーーん！アルバムとハンドクリームです！！あ、アルバムってCDの方じゃないからね！！」




「いやおまえ俺をなんだと思ってるんだよ」



「音楽オタク、天才」



「怒ればいいのか喜べばいいのかわかんねえこと言うな」



「えへへ、ごめんなさい」




そんな会話をしながらプレゼントを受け取ったジフンは、さっそくアルバムを開く。




「いいな、これ」



嬉しそうにアルバムをゆっくりとめくっているジフンを見て心がじんわりと温かくなった。



「今までの写真を沢山いれてみたの。シャダの時の写真もあるよ！」




「糸電話の写真も入れてくれたんだな。俺やっぱりこの写真が特別だわ」




「私もそう思う。……そしてこのアルバムね、最後の方はページが空いてるの」



「ん、ほんとだ」



「だからね、このアルバムが埋まるくらい、もっと一緒にいて欲しいなって私の気持ち」






照れたようにそう話す彼女をみて、ジフンは愛おしい気持ちが止まらなかった。





「このアルバムどころか、置き場がなくなるくらいのアルバムつくるぞ」




そう言ってAの頭を柔らかく撫でるジフンは、どこまでも優しい顔をしていた。





「そうだね。私も沢山写真撮ってアルバム作るし、ジフナも沢山曲作ってアルバムだしてね」




「おー、まあいい目標じゃん？」

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写真を撮る彼女と話すといいことがあるかも！

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