family

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)))コンコン




控えめにノックする




YG「・・・・入れ」






シャワーを浴びたのか




あげていた前髪を下ろして

随分ラフな格好をしたオッパがいた





『オッパもそうしてたら普通の人なのにね』






YG「でも普段の方がかっこいいだろ？」









『自分で言うんだ』










ぽんぽんと彼は自分の膝を叩いた

それを合図に
彼の元まで歩いていくと



ぐいと腕を引っ張られて
彼の膝の上に座る形になった








YG「・・・・髪、だいぶ伸びたな」




するりと私の髪を一束とった後
対して興味もなさそうに言ってきた






『プリンみたいになってきちゃった。また染めようかな』




YG「俺と同じグレーにしろよ」






『うん』



・















・







YG「ナユン・・・・だったか？・・残念だったな」





『・・・・・そうでもないよ』








YG「悲しいくせに」










何も言えなくなって

思わず下を向く




そんな私を優しく抱きしめて

ぽんぽんと私の頭を撫でた








YG「少し意地悪しすぎたな。すまんすまん」








正直言うと



私は悲しいのかもしれない



でも、
この世界に悲しいなんて感情は必要ないから

もうなんだかよくわからなくなった





悲しいだけじゃない



嬉しい



悔しい



楽しい





いちいち
そんな感情に揺さぶられていたら
あっという間にやられてしまう



”感情なんて捨てろ”



そう昔からオッパに教えられてきた





この世界で
どうやって生きていくのかも






『オッパ・・・・・・・・・・待って』


















YG「お前は俺だけ見てればいいよ」
















『・・・・・・・あ』


















YG「その声も




顔も





体も







全部俺のもんだ」

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