family

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NJ「Aこっち」




事務所の個室でナムジュンと2人きり





小さな机を挟んで向き合って座った








私の基本的な仕事はこの前言った通り




でもたまに


こうやって個人の仕事が入る時がある







NJ「今回の仕事だけど」





『どうせ殺しでしょ？』







NJ「いや、調査をしてきてほしい」








『・・・・調査？』










wingsと抗争が始まって

だいぶ治安が悪くなってきた




ナムジュンが言うには


こちらで製造している武器が
wingsの手に渡っていると言うこと






『それって・・内通者がいるってことだよね』





・・・・かつてのナユンのような内通者が









NJ「明日の深夜2時から港の倉庫で武器の取引が行われるらしい


Aは今の所顔が割れていないようだから
部下に混ざって侵入してきてほしい」







『もし本当に取引が行われたら？』






NJ「武器だけ持って帰ってきてほしい
・・できれば金も」






そこにいる人間の命は問わないってことね
結局殺しじゃん、なんて悪態つきながら頷いた


『わかった』





NJ「ありがとう。くれぐれも気をつけてくれ

Aは強いから大丈夫だと思うけど

あまり顔を見せないように」







『了解』






NJ「いざとなればそこにある武器使ってくれて構わないから」





『やった。試し打ちしよっと』






NJ「Aはコルトパイソンしか使わないもんな」








『あれが一番手に馴染みやすいの』








最初にオッパがくれた武器が
コルトパイソンだった




・・・あの人を殺したのも










ガーターベルトに仕込んである相棒をそっと撫でた











NJ「・・・Aはさ」




『うん』





急に真剣な顔をした彼が口を開いた






NJ「その、絡まれた男のこと・・どうしてほうっておけないの？」










『・・・・私にもわかんない』







NJ「よく会うの？」







『・・・・・・初めてあった』










嘘を、ついた










NJ「・・・・・そう。






もう、次からはあってもスルーしな」







そう言ってきた






『・・・・え、なんで』








ナムジュンが私に仕事以外で指示してきたのは
今回が初めてだった





NJ「Aのために言ってるんだよ」







『・・・うん』









NJ「わかったね？」







『はい』








NJ「ん。いいこだね

もう帰っていいよ」

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