family

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真っ赤な絨毯の床



漆黒の机に皮でできたソファ





その真ん中に座って煙草の煙をふうと吐く男




その名もミンユンギ





butterflyのボスであり


私の腹違いの兄である






”マフィア特集”


なんて書かれた雑誌を見つけたから

面白そうだと思って買ってきたのに

オッパにはくだらないものを買ってくるなと叱られてしまった




YG「Aお前今日の稼ぎは」




『まだなーんにも』





YG「ぶち○ろすぞ」





『やめてよオッパがいうと本当に聞こえちゃう』





YG「本気で言ってんだよ」






『私の仕事の時間帯知ってるでしょ』






YG「おう。だから早く行け」







『もー！いっつもそうやって邪魔扱いする！』


そう言って怒ると
オッパはクククと笑って見せた





))))バタバタ




「ボス！！先週の件なんですがッ」






2人で話していると

思いっきり扉を開けて入ってきた部下




オッパの顔がどんどん険しくなる




あーあ






YG「お前・・・」



「あ・・す、すいませッ」







オッパは引き出しを開けて”それ”を取り出した


引き金にゆっくりと指をかける




YG「俺が嫌いなこと知ってるよなぁ」





「ひッ・・」









１、騒がしい
２、汚い
３、邪魔される





彼は普段は静かだが

怒らせると命取りになることくらい
この世界の人間なら誰でも知っている





仕方ない

私が助けてあげよう




『オッパ、ここでやったら後で掃除するの大変だよ

この前なかなか絨毯の血が取れなくてブチ切れてたのオッパじゃん』







YG「そーだったわ」





そう言ってまた無表情に戻った彼は
それを引き出しにしまった




YG「お前なぁ、いつも用事がある時はナムジュン通せって言ってんだろうがよ」





「すいません！！でも緊急で！！」







『何があったの？』




「お嬢・・・・・それが



いつも通りみかじめ料(縄張り地域で営業する店舗から喝取する占有料)の徴収に行ったんすけど

店主が飛びやがって
少し前から滞納するようになってたんで今日こそ締め上げようと思ってたんすけど・」







なるほど


店の金ごと持って逃げたのね








その話を聞いた後
オッパがチラッと私の方を見た




YG「A、行けるか」





『うん。任せて』

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