番外編 人気投票の途中経過 73日 ページ24
人気投票の途中経過
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「いやぁ、18票だっけ?集まったの」
夕陽が投票箱を見ながら微妙な顔をしている。
「良かったじゃん、夕陽も1票入ってるし」
すると夕陽が苦笑いを浮かべた。
「いや、爺さんと同じ…だぞ!?」
すると爺さんが夕陽の背中をバシバシと叩きながら笑っている。
「いいじゃないかのぉ、仲がいいということじゃ」
これは仲がいいというのか微妙なような…。
今だに少し微妙な表情をしてる夕陽。
「逆になんで爺さんと一緒が嫌なの?」
僕は垂直に聞いた。
「嫌なわけじゃないけど…爺さんの何倍も出てたのに、俺って…」
なんかシクシクと泣いてる。
これってギャグよりの小説だっけ。
「いや、違うわよ?ギャグ寄りになってるのはこれだけだと思うわよ、多分…」
お母さんがそう言う。
だよね、ギャグ寄りじゃないよね。
しかも少し思うけど、夕陽ってこんなんだっけ?
「Aくん、やっぱり人気高いね!」
剛志が笑いながら僕に抱きつく。
すると冷静になった夕陽がこういう。
「元々昔はA、結構好かれてたからな…公園に行ったりする程度しか外に出てないのに凄いよな」
すると剛志と爺さんが顔を見合わせた。
「もう少し聞きたいなー」
すると夕陽が普通に言う。
「近所のおばさんや小さな子供によく好かれてたよな」
ふっと笑いながら言うけど、僕的には少し恥ずかしい。
僕の顔は少し赤くなった。
夕陽の話を聞いてると僕はこう思った。
「夕陽も好かれてたじゃん…」
だけど小さな声で言ったから夕陽は気付かなかった。
ーENDー
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明月浅葱(プロフ) - めっちゃ泣きました! 俺、病系好きなんであまり泣かないんですが、こんなに泣いたの初めてです! (2022年11月13日 16時) (レス) @page30 id: 2a22133648 (このIDを非表示/違反報告)
金木犀 - 目が晴れそうなほど泣いてしまいました。素敵なお話を完結させてくださりありがとうございます! (2021年12月21日 0時) (レス) @page30 id: b5d4ecbe80 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 涙が止まらない位感動しました。 (2016年9月18日 14時) (レス) id: a56b4ade72 (このIDを非表示/違反報告)
桃崎星(プロフ) - 涙が止まらん (2016年2月22日 22時) (レス) id: 308057f239 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃぅぇぉ。 - 久しぶりに小説で泣きました…。それはもうボロボロと(笑 とても素敵なお話でした! (2015年9月9日 14時) (レス) id: 76adb82bc6 (このIDを非表示/違反報告)
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