君と俺を繋ぐ約束。【カゲプロ】

幸せな日々…39 ページ39

俺は毎日、毎日と欠かさずに病院に訪れた。
だが、医者の言うとおり一向に起きる気配がなかった。

そしてその間にも窶れて痩せていって、管の数も増えて行った。
そして最近、見たことも無いような機会も付けられていた。

部屋には無機質な音が響いていた。

俺はそれに目をそらしたくなった。
だが、最後でも…最後になっても好きな人をこの目で見届けたい。

その思いで毎日泣きながら重たい足を運び病室に訪れていた。

そして余命宣告の三ヶ月まで後、数日になった。
いつAがあの世へと旅立ってもおかしくない。

俺はいつもビクビクしながら、Aのところに来ては寄り添った。
勿論みんなも目を赤くしながら来ていた。

そして今日もAのところに訪れた。
俺は必死で笑いながら起きないAに話しかけた。

「なぁ、もうすぐで三ヶ月になっちまうぞ…約束は守るんだろ…っ？ほら、だから起きてくれよっ」

今日も俺は一人で喋り、みんなと一緒に泣く、変わらない哀しい日々だったはずだった。

その時、横からふわっと風が感じた。
そして懐かしい声が聞こえた。

だが今にでも消えそうな微かな声。

「おはようキドっ…皆ごめんね…っ」

そう、その声は紛れもないAの声だった。

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