君と俺を繋ぐ約束。【カゲプロ】

幸せな日々…28 ページ28

俺はAの病室にフラフラしながら向かった。
Aはスヤスヤと眠っていた。

それも、いずれかは見れなくなる。
俺は何も感じないくらいの絶望を知った。

「Aっ…！！」

俺はやっとの思いで掠れながらも大きな声を出した。
しかし、Aはまだ目覚める様子はなかった。

俺はベットの隣で泣いていると、みんなが来た。
「Aは…」と聞いてくるみんな、だが何かを察して静かに黙る。

セトは俺の背中をさすってくれた。
俺はゆっくりながらも、みんなにちゃんと言った。

「Aは…Aはっ！あと三ヶ月もつかどうかってっ…！！」

俺はそう言うと同時に大泣きした。
みんなも苦虫を噛んだかの様な顔になり、静かに泣いた。

セトは相変わらずも、俺の背中をさすって「キドっ…頑張ったすね」といいながらもないている。

そこに医者が入ってきた。
みんなは泣きながらも医者の方を見た。

〔どうぞ、Aくんの具合がいい日には外出許可を出しますから思い出作りを〕

そういうと医者は出て行った。
俺はその医者の言葉で余計、今の現状を維持される。

Aは病気で、Aはあと少しで、Aとの約束は果たせそうになくて…。

その日、Aが目覚めることはなかった。

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