カラオケスナックのだましうち ページ10
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数十分後。
向「A〜？Aは歌わんのぉ？」
「…」
ここはスナックか？
いや、違う違う、
紛れもなく普通のカラオケで、隣にいるのはホステスじゃなくて純粋無垢な目をしたむかいこうじくん。
…にも関わらず、さっきからずーっと隣をキープされてるし、くっついてくっついてしょうがない。
「…こーじ歌いなよ」
向「いややぁ〜おれAの歌ききたい〜」
「……何で酔ってんの？…って、なんか前もそんなことあったな…」
向「酔ってないよ！！そうやなくて、なーんかなぁ？
んー、Aちゃん昨日ぉ、お熱出したやん〜？」
「…ハイ…」
向「だからぁ〜、…今日来てくれて、嬉しいの。わかる？」
「……ハイ…」
向「おい。わかってへんやろその感じは」
「いや急に怖」
向「いや〜ちゃうねんなぁ、ちゃうのよ、Aが、今おってくれんのが嬉しいねん、な？」
「…」
てか、歌ってや！とテーブルの上にあったデンモクを持ち上げて私に押し付けてくる。
……昨日体調崩したこと、変に心配させちゃってる…のかもしれない。
本人ももどかしそうに曖昧に微笑んでいるのを傍目に、適当に歌を探す。
うーん、何歌おう…
「…あ、チェリーとか、どう？」
向「え、CHE.R.RY？ええな！定番やん！聞きたい聞きたい！」
「じゃあ、チェリーで」ﾋﾟｯ
…
〜♪
「………君を忘れない〜♪」
向「いやチェリーはチェリーでも、スピッツのチェリーかい！！！！」
深「え、なになに？」
阿「何の騒ぎ？」
岩「Aの歌聞こえない」
目「いいじゃんスピッツ」
故意に騙し討ちにしたらこーじがクソデカツッコミを入れて、周りがザワつく。
向「おぉい何してんねんA」
「えー？じゃあ…グリーンにする？」
向「GReeeeN？あぁ〜ええなぁ！Aが歌うんはちょっと意外やけど！でも聞きたい！」
「OK」ﾋﾟｯ
…
〜♪
「………どん底から見上げた〜青い空〜とか♪」
向「いやグリーンはグリーンでも、スピッツのグリーンかい！！！！」
宮「だから何なの？」
渡「何を1人で騒いでんの？」
ラ「スピッツアンチ？」
佐「こーじ静かにして」
向「何でやねん！てかこの曲に関してはもう俺知らんかったで？」
律儀にタイトルの表示見て理解した上で歌い出しまで待っててくれてありがとな。
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黒葡萄(プロフ) - 奈緒さん» ありがとうございます！嬉しいです！🥹💓 (11時間前) (
レス) @page47 id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
奈緒 - 今晩は〜私です、読みましたよぅ〜これからも溺愛応援致します! (5月16日 19時) (レス) @page45 id: 92d0591533 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - microさん» コメントありがとうございます！面白い感じになってるなら良かったです…笑！嬉しいです☺️ (5月15日 10時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
micro(プロフ) - ゆるくシリアスな展開になってきたな、、、と思いきやちゃんと面白い感じにしてくれてありがとうございます。いつも楽しみにしてます！！ (5月14日 22時) (レス) @page42 id: 341f06bcab (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - 奈緒さん» こんにちは☺️ コメントありがとうございます！境遇が近かったり、でもご自身とは違う点もあったり…ヒロインと重ね合わせながら話をお楽しみいただけているのなら幸いです！ご感想嬉しいです、ありがとうございます🥹💕 (5月14日 16時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2024年4月9日 23時
