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私は ページ47

「…へ?」

亜嵐「ふは。予想通りの反応」




さっきの表情とは、打って変わって
少しだけ、いつもの亜嵐に戻った




「…なんで、亜嵐が?私のこと。」

亜嵐「ずっと言いたかったんだけど、彼氏もいたし。仲良くしてくれるようになってから、なかなかこの関係も好きでさ。だから、ずっと言えなかった。それに、あの事あったし」

「…亜嵐」

亜嵐「って、これは勝手に俺が逃げてただけなんだけど、そんなことより、俺がAのことちゃんと分かってなかったから」

「ううん。亜嵐はいっぱい助けてくれたよ?」

亜嵐「それは、好きな子には誰だってそうなるって。俺にはさ、全然力が足りないってそう思ったんだ。」





亜嵐は、いつだって味方してくれて
何があっても、話をちゃんと聞いてくれてたのに

足りないなんて、少しも思わない
むしろ、すっごくありがたかった。

なのに、なのに、私。亜嵐のためになったことなんて






亜嵐「ああ、そんな顔しない!
そんな顔させるために言ってないだから」

「だって、そしたらずっと私
亜嵐のこと苦しめてた。亜嵐のためになんてなんにも出来てないのに」

亜嵐「A?そんなのはいい。
俺は、楽しかったから。Aと過ごした高校生活。
そりゃ、もちろんいつか好きになってくれたらなんて思ってはいたけど。でも、それ以上に楽しかったから」

「…ほんとに。なんでそんなに優しいの?」

亜嵐「Aには、幸せになって欲しいからかな。それに、Aには大切な人がちゃんといて、そこに俺は並べないから」

「…そんな、優しすぎるよ」





ほんとに優しすぎる。こんな人、贅沢ってぐらい







亜嵐「勝てっこないから俺なんて笑
でも、返事ぐらいは欲しいな〜なんて」


勝てっこないなんて、
そんなの嘘だよ


…亜嵐は、絶対迷ったし苦しんだしこんな私のためにひたすら考えてくれてたんだって

こんなすごい人なんだから。


そんな亜嵐の気持ちは踏みにじることはできないけど

けど、だけど私は





…しっかりしなきゃ






「…ごめんなさい。亜嵐の気持ちには、答えられない。」

亜嵐「ん。分かってた。言ってくれてありがとう」

「ほんとにごめんなさい」

亜嵐「いいよ。でも、1つだけワガママ言っていい?
明日からもずっと今まで通り友達でいてほしい」

「うん」

亜嵐「距離とか置いたら怒るかんな!」

「おかないもん!」

亜嵐「いったからな今!」






ほんとにごめんね。
そしてありがとう。

託したからな。→←想い



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作者名:ゆーたらん。 | 作成日時:2018年5月31日 2時

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