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元気にしてくれる人 ページ36

裕太は、翔吾のこと忘れなくていいって
ずっと、覚えててやってって

そう言ってくれるけどさ

どうしても、このままでいいのかなあって




忘れない。絶対忘れないんだけど
それに、特にこれから恋愛なんてしたいなんて思わないし、ほかの人好きになるなんてきっとできない

なのに、なんでこんなに悩んでるのか不思議でしょうがない




ずっと、翔吾のこと好きでい続けるのなんて悪いことじゃないし、むしろそのつもりなのに





ねえ、翔吾。私どうしたらいいのかなぁなんてもう絶対に、会えない人に向かって呟いた

分からないよ






「A?」







自販機の場所の少しのスペースにあるソファの方から声が聞こえた





「…。あ、亜嵐か」

亜嵐「どうしたの?」

「ジュース買いに来たの」

亜嵐「そっか」

そう言いながら、オレンジジュースを買ってくれた

「…いいのに」

亜嵐「これぐらいやるよ。笑」

「ありがとう」

亜嵐「ん。で、どうしたの?」

「え、なにが…」

亜嵐「なんか、あったんじゃないの?」

「…。」




図星中の図星中つかれて、思わず言葉に詰まる
なんで、そんなに分かるの?亜嵐

わたし、なんか電波出してる?





亜嵐「そんなしけた顔されたら、なんかあるだろ」

「…はあ。亜嵐って怖いね」

亜嵐「A限定でね」

「…え。」

亜嵐「ふは。なんだよその顔
ま、無理には聞かないし。いいよ」



これだからほんとうにモテるんだろうな



「…部屋、恋バナしてて
居ずらくなっちゃったから」

亜嵐「…そっか」

…なんで、亜嵐がそんな悲しそうな顔するの

亜嵐「…そんな見て、俺顔になんか付いてる?」

「え、いや?なにもないけど」





なんでだろう。なんでそんなに暗い顔するんだろうって考えながらじっと見てたら

すっごい真顔に切り替わってそんなこと聞いてくるから、ちょっとびっくりしたじゃん




…気のせいか。なんて




亜嵐「ふはは。間抜けずら」

「うわ、サイテー」

亜嵐「口空いてたよ笑」

「え?そんな笑う?」

亜嵐「ごめんごめん。」



亜嵐「まあ、いいんじゃない?別に新しい恋愛しろなんて、誰も言わないよきっと」

「そうかな?」

亜嵐「…俺は、うん。そう思うかな」

「そっか。」

そうだよね。別にいいんだよね。
だって、翔吾のこと、大好きだもん

「…亜嵐、やっぱ亜嵐って良い奴」

亜嵐「は?今更?」

「あ、せっかくいいこと言ってあげたのに!」



ありがとう、亜嵐
なんか、元気でたよ

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作者名:ゆーたらん。 | 作成日時:2018年5月31日 2時

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