Contrary Love 2 [Alan]

no.56 ページ6

…気持ち悪い






何なんだろうあの人。









美奈子｢…あの男の人Aちゃんばっか見てるわよね｣




｢…｣






美奈子｢…四回目よもう。

こないだなんていないのかって小声でぶつくさ帰っていったわ｣








｢…ほんと、ですか？｣




亜嵐｢まじすかそれ、気持ち悪。｣




美奈子｢気を付けてねAちゃん｣





｢…はい。｣









いやだな。前みたいなことにならないといいけど。









はあ、きっと大丈夫。


自分に言い聞かせて、仕事に戻った。







・








・








でも、それきりで、クリスマス真っ只中。


みんな慌ただしくうごいてる









カップルさんたちが賑わってる、アクセサリーコーナーだったり。









ほんとに忙しない








拓也｢亜嵐！裏からこれ持ってこれる？｣




亜嵐｢了解っす｣









白濱亜嵐もだいぶ慣れてきてて、すっかり一員なんじゃないかって









すみませーん。って今日は沢山声かけられる。









本当にこの仕事は楽しいの。









そんな慌ただしい1日をおえて、25日の夜9時









今年のクリスマス終わりか。


寂しいな、て思いながらクリスマスのレイアウトを外す。









亜嵐｢クリスマス終わりだって。｣




｢終わっちゃったか…｣




亜嵐｢今年もクリスマスとか寂しく去ってったな｣




｢あんた毎年彼女いそうだけどね｣





亜嵐｢そんなことも無いわ｣




｢…遊んでそうなのにね。｣




亜嵐｢…もう遊ぶのやめたし。｣




｢へー。でも遊んでたの認めるんだ｣




亜嵐｢うっせえ。｣









からかうように言ったらシュンとしちゃった…笑









少しは反省したのかな。
日頃の行いに。






・






・







一通り閉店作業を終えて、ケータイ見ると玲於からのLINE









玲於今日来れる?夏恋とか裕太くんも集まるって









毎年恒例ダンス仲間のクリスマスパーティ


今年もバイト終わったら合流するって約束してたの






A今終わったから行ける!



玲於でも、もう22時じゃん。
迎えにいこうか?





A大丈夫だよ。近いし





玲於んじゃ。待ってるから〜









毎年これが楽しくて。









1年の中で、1番楽しみなんじゃないってぐらい。

no.57→←no.55

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す