Contrary Love 2 [Alan]

no.83 ページ33

登校日







あれから、バイト中も、あんまり話せなくて
白濱亜嵐は、いつも通り話してくれるんだけど









頑張っていつも通り話そうとしても
…無理なんだよね









こんなの、初めてなんだもん。









学校来たってほとんどやることなくて、一通り終わればみんな帰っていった。









｢…卒業か｣









2年間、あんなつまらない生活してたのに。



３年生になって、突然変って。









全部、、全部白濱亜嵐が来たから









…ちょっと憎たらしいけど、感謝してて









それに、好きになるなんて、きっと四月の私は想像もしてなかった。









出会った当時とか、ほとんど喧嘩口調だったもん。



大嫌いでうざくて









…いつからだろうな、こんなに話すようになったの。









噂がひどかった時だっけ？



最近、変な事言われなくなったし。


普通に過ごせてるのも

全部白濱のおかげじゃん。









そっか、その時から助けられてたんだ。









なのに、同情？とか、言っちゃったことあったよね


…って、そんなこと忘れてるかな？









私はね、あんなこと言ってたけどちゃんと覚えてるんだよ。









ほんとに、迷惑だったし




ずっと頑張って作ってきた、キャラ壊さないで欲しくて









話さないでなんて、よく言ってたね









でもね、



実は、ちょっと嬉しかったんだ









だって、学校で話せるの裕太くんしかいなかった


だから、少しだけ嬉しかったんだよ









懐かしいな

no.84→←no.82

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す