僕らの彼女は猫かぶり。2期 【名前変換オリジナル】

？？「…お疲れ」 ページ6

そして。

「こ、これでどうだ」

私の周りにはくしゃくしゃになった紙がたくさん転がっている。

綺麗な一枚の紙を晴くんに差し出す。

「王道バトル系か」

「うん。チャレンジしてみた」

悪魔が世界を支配した世界。現在の魔王は悪政を強いており、人々の反感を買っている。

そんな中、魔王の息子が立ち上がり、魔王を倒そうとするも返り討ち。遠く離れた村に追放されてしまった。

そこで人間の心優しい少女と出会う。

仲良くなった二人は仲間を集め、魔王に立ち向かうのであった……！

「へぇ」

反応薄いな。

私は師匠？と晴くんの顔を覗き込む。

「どう？」

「んー、いいんじゃねぇの？俺は好きだぜ」

「良かった！いやぁ、こんな時間かかるとはね〜」

なぜか自分の言ったことに悶絶している素振りを見せる晴くん。

私はふと、窓の外を眺めた。

「夕焼け、綺麗だな……」

「……だな、俺、帰るわ」

よっこらせと立ち上がる晴くん。私も立ち上がって、窓に立った晴くんを見送ろうとする。

が。

ブー、と晴くんのスマホのアラームが鳴った。

「ん、横山からだ」

「誰？」

「使用人」

すごい、とスマホを見る晴くんを凝視する。

しばらくすると、

「は……？」

というつぶやきとともに晴くんが青ざめていく。

どうしたの、とスマホを覗くと。
横山本日、屋敷内の害虫駆除を行います。どこにいらっしゃるか存じ上げませんが、今日は自分で自分の寝床を探してください。

……は？

もうやだ。やだよ。→←テストが、やばい。

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