僕らの彼女は猫かぶり。2期 【名前変換オリジナル】

？？「だな」 ページ40

放課後。

肌寒いのは相変わらずだが、空は清々しいほどに晴れ渡っている。

日向をなんとかまき、校門にたどり着いたAは、そこでスマホを見て待つ晴の姿を確認する。小走りで駆け寄ると向こうも気づいたようだ、自身のスマホをしまい軽く手を振った。

「あ、ごめん！遅れた」

「いや……行くぞ」

晴が歩き出し、Aは後に続く。しかし、少し歩いたところで立ち止まり、振り向いて彼女を見た。Aが不思議そうに首を傾げる。

「どうしたの？」

「ああ、いや」

そう言って晴は何気なくAの隣に並ぶと、静かに、行くぞ、と言いまた歩きはじめる。さっきよりもややゆっくりとした歩調で、どうやら彼女を気遣ってのことらしい。Aはそのことにぼんやりと気づきつつ、彼を見上げたものの、冬の風の寒さに負け再度鼻を紅いマフラーに埋めた。

「……どこに向かってるんですかね、」

「ん、秘密だ」

そう言ってクスリと笑う晴は、大通りにあるゲームセンターの前で立ち止まった。脇できょとんとする彼女に、ぐっと拳を握りしめた晴。

「ちょっと行ってみないか。俺、こういうところ行ったことなくてな……どうだ」

目をどことなく爛々とさせた彼に、思わず笑みをこぼしたA。肩を揺らして動揺するAに、言葉を放つ。

「いやあ、ちょっ……初めてなんだね、じゃあ行こうか」

「お、おう」

二人はゲームセンターへと入っていった。

手袋持ってくれば良かった。→←寒い。寒いよ。

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