僕らの彼女は猫かぶり。2期 【名前変換オリジナル】

？「え……うん」 ページ35

「文化祭と言ったらこれだよね！」

「いやいやいやいや」

目をキラキラさせた日向くんに、私は精一杯の拒絶を示す。

日向くんに手を引かれ無理やり連行させられた場所は、お化け屋敷【ほら・ホラー】。3年2組……確か一真先輩のクラスのところだ。題名からはのほほんとした雰囲気しか感じられないが、道行く学生や一般客の中で騒ぎになっていたのだ。

私は一向に手を離さない日向くんから逃れようと駆け出すも、すぐに引っ張られ戻される。なんでこんなに力強いんだよ。

じたばたする私に満面の笑みで話しかける日向くん。

「いやあ、僕これ結構楽しみにしてたんだよね！さ、入ろー！」

「無理！ダメ嫌拒否不可断固反対‼」

首がもげる勢いで首を横に振る私に対し、日向くんはいいの？と問う。

「だってここ一真先輩んとこのクラスだよ？先輩のとこ見なくていいの？」

「う“……」

たしかに、万が一後で感想聞かれた時とかキツいよな。

私が手を握り返すと、日向くんは不意を突かれたかのように目を見開く。

「行こう、日向くん」

「＿＿行こっか、A」

「はーい、３の２【ほら・ホラー】入場こちらでーす！」

私たちは暗闇に飲み込まれた。

焼きそば食べに行きたい。→←お化け屋敷は行かない。

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