?「僕もー!」 ページ33
「本当にすいませんでした!」
「いや、大丈夫だよ。日向くんも日向くんだったしね」
その後、私と日向くんはお互い何も話さず視聴覚室へ。全力で頭を下げた私に対し、羽田部長はへらっとした笑みを見せた。と、いつのまにか舞台に移動した日向くんが声をかける。
「……ま、一応僕だってちゃんとやれるってこと証明するよ。A、こっち」
言われるがまま、私のその他の人は配置に。どうやら、姫が悪党に狙われるところを侍が救うシーンをするらしい。日向くんが妖艶に笑って、刀を敵役に向けた。私は日向くんの背後に控える。
羽田部長の大きな声が響いた。
「よーい……アクション!」
『これはこれは、野蛮な奴らだ。この僕が見事討ち取ってくれる』
あ、一人称が俺から僕になってる。先が不安だなあ……。
対して敵役の男の先輩。がっしりしていて、本当に強そうな彼が不敵に笑った。
『はッ、若造一人で何ができる。こちらには山ほど人員がいるものを……行くぞ』
来てしまった、問題のシーン。
ここからしばらく日向くんが敵役をなぎ倒して行くのだが、ちゃんと成功したことが今まで一度もない。
とほほ……と目を瞑り苦笑していたところ。
ぐいっと誰かに抱き寄せられる気配がして、目を見開く。見開いて、驚いた。
敵役が全員倒れている。そして、多分私を抱き寄せているのは。
すぐ隣で刀を敵に向ける仕草が見え、頭の上から声が聞こえた。
『大したことないな。……姫を守れるのは僕だけだ。未来永劫に』
ふと、顔を上げると。いつもとは違う、柔らかい、陽だまりにみたいに暖かい日向の笑み。それはこちらに向けられていて、真っ直ぐ目が合った。
抱き寄せる力が心なしか強くなり、胸が高鳴ってしまう。
『なあお姫様。貴女を守れるのは、僕だけでしょ?』
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レナ - ナ...ナンダッテeeeeee! 遊び尽くす一年・・・! 僕も欲しい!!w 今日はテストでした・・・ agdrghvhfyibuujfhfufkdjjikruuyhv wwwwwwwww (2018年6月22日 17時) (レス) id: ce1804826a (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - レナさん» ふっふっふ、駄目に決まってるでしょう()私は中高一貫なので遊びつくす一年になりそうです、 (2018年6月10日 11時) (レス) id: 7ea4a0fdca (このIDを非表示/違反報告)
レナ - そうだったんですか...!!! テストどうでしたか?私は・・・チーン そして来週は2連チャンのテスト地獄が待っています。。。今年が受験だからかなぁ (2018年6月10日 7時) (レス) id: ce1804826a (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - レナさん» こちらこそありがとうございます!テスト前です← (2018年5月17日 16時) (レス) id: 7ea4a0fdca (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 更新アザス!!! テスト後の癒しです!! (2018年5月16日 21時) (レス) id: ce1804826a (このIDを非表示/違反報告)
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