僕らの彼女は猫かぶり。2期 【名前変換オリジナル】

？「そうだね！」 ページ31

「あ、二人ともやっと来た！」

視聴覚に入ると、ぱあっと顔を明るくした羽田部長。他の部員も私たちに注目する。

不意に、衣装係である女の先輩に声をかけられた。

「日向くん、Aさん。衣装できたの。とりあえず着てみてもらえる？」

「あ、はい」

「はいはーい！A、衣装着せてあげようk」

「私、そっちの小部屋で着替えてきますから」

絶対入るなよ、と日向くんにアイコンタクトを送り、視聴覚の端にある小さな部屋に入る。鍵を閉め、深く息をついた。

どんな衣装なんだろ。

先輩に渡された赤い紙袋を開けた。

「＿＿わ、綺麗」






不意に、部屋の明かりが消えた。

え、なにこれ、停電！？

慌てて外に飛び出した私。その前で、ご満悦な雰囲気でにやける日向くん。彼は私を見るなり、パチパチと乾いた手を叩く。

「はは、びっくりしたでしょ。……わ」

「電気消したのアンタだよね」

せいかーい、と軽々言いのける彼に多少の殺意を覚えつつも、私はそのまま顔を背け部長たちのもとへ駆けて行った。







「結構似合うじゃん」

きっとあの子には聞こえていない。

結構楽しみだなぁ。→←文化祭近いね。

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