僕らの彼女は猫かぶり。2期 【名前変換オリジナル】

ツッコミ、似合いませんね。 ページ19

「…一真先輩？」

「っえ、あ、ごめんね。どうしたの？」

オレとAさんと花本さんは、プールサイドのカフェで一息ついている。

オレはダージリンティーを、Aさんはオレンジジュースを、花本さんはキウイタピオカジュースをそれぞれ飲み、涼む。

花本さんはスマホに集中しているようだ、画面に釘付けである。

Aさんが、あの、と口を開いた。

「前、私が風邪引いた時。お見舞いに来てくれたじゃないですか。同学年でもないのに、どうして…」

「それは」

言葉に詰まった。あれは、たまたまAさん見かけないなって思った時に、日向くんたちが通りかかって。

「なんでなんだろう」

「え」

体育祭の時もそうだ。なんでオレは、この子に執着しているのだろう。

さっきのことといい、謎だ。

オレはAさんに、困った笑みを見せる。

「わかんない。ごめんね」

「あ、いえ…」

Aさんがオレンジジュースを飲み干し、空になったカップが、ズゴゴ、と鳴った。

ちょっと気まずそうに、君が笑う。

……こういうの、初めてだな。

Aさんは、オレにとって特別なのかもしれない。

特別、か。

オレも一気に茶を飲み込んだ。

「…じゃあ、花本さんが飲み終わったら、日向くん探しに行こう」

オレはコトッとカップを置いた。

八章目！→←？？？「あはは……」

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