僕らの彼女は猫かぶり。2期 【名前変換オリジナル】

？？？「あはは……」 ページ18

「あら〜、僕、１５歳なの〜？誕生日はいつ？」

「１２月１３日……」

また「あら〜！」というおばさん、いやおばああああさん方の歓声が上がる。

ヤダもうナニコレ何の修行だよ。ホント僕ってば人気者だよね。

町内会のおばさん軍団。Aと遊ぼうとしてたのに……理不尽！

え、待ってよ、ここ流れるプールだよね、なんでおばさんたち流れないの、おかしくない？

僕ツッコむの苦手なんだけどなー。

質問攻めの中、僕は一人ため息をつく。

皆、おんなじ顔に見えてくる。

つまんないなあ……。

これじゃ、Aと出会う前の二の舞だ。

「それでねえ、ウチの子ってばまた」

「ごめんねおばさんたち！僕、そろそろ行かないと」

え？とおばさんたちが注目した時には僕はすでに水中にもぐり、出入口の方へ向かっていた。

ここは全部、灰色だ。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「それじゃかおりん！またねー！」

「うん、じゃあね。……ふう」

なんでだろう、すごい疲れた。

「……私も、ずいぶんとぼっちに慣れたもんよね」

いや、Aだけの交友関係に。

案外心地いいのかもしれない。実質、グループで偉そうにしていた時よりよっぽど充実している。

松葉は今、何をしてるのかなんて、珍しくも考えてしまう。

私は不幸せじゃない。恵まれている。

自分の黒いビキニ姿に目を落とし、うん、と頷いた。

「あ、花本さん！」

「友達とのお話、終わったの？」

思わず微笑んでしまう。駆けてくるAと一真先輩の姿が、兄妹みたいだったから。

私は手を後ろで組んだ。

「うん。終わった」

ツッコミ、似合いませんね。→←疑問形になってます先輩。

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