154枚目 ページ21
ｶﾗﾌﾙな光に彩られた祭りの露店通り。着飾った女性らが汗ばむ顔にうちわでひらひらと緩い冷風を送りながら歩く。そんな中、三人で連れ歩く男女のうち、二人の若い女性を、ふんわりと涼やかな風が吹き抜けた。ふわっと彼女らの髪を浮かせ、汗が引っ込んでいく。
「わあ、涼しい」
「本当ね。幸運だわ」
「僕のところは吹いてないけどね」
両目に包帯を巻いた少女が、仰々しい魔道士用の杖に込める手の力強めて歓声を上げると、落ち着きなさいな、と隣を歩く獣人の少女がたしなめた。それを丸眼鏡の奥から見つめる、二人の後ろを歩く帯刀した青年。耳が尖っているから、おそらくエルフだろうか。
(エルフってこたァ美形だな、女エルフは万々歳だが、男エルフは敵でィ。ちょっくら手前の……獣人は気が強そうだから包帯の方にしとくか。きっと包帯の下はくりくりのお目目)
「ロンドさん。またよそ見して、何してるんですか」
弱い風魔法を二人に向けつつ、ロンドは口をとがらせ振り返った。其処に居たのは、じっと彼を見つめて頬を膨らませるソフィ。彼女はロンドにひょこひょこと詰め寄ると、遠慮がちにぴしっと指さした。
「まったくもう！今回はあくまで魔王様とお后様の護衛なんですからね！」
「綿あめほっぺにつけてる奴に言われたかありやせん」
んぐっと言葉をつまらせるソフィ。頭には白狐のお面が斜めにかぶせられており、右手には食べかけの林檎飴、左手には赤紫色のヨーヨーがぴょんぴょんと跳ねている。言い返されてちょっと頬を染めた彼女は、それでも、と続けた。
「でも、流石にそれはよくないです！魔王様たちについて行かないと……あっ、あれ？？」
途端に挙動不審になるソフィに、やれやれとジト目で魔法を消したロンド。口をいーっとしてから、気だるそうに告げる。
「んなこと言ったって。お前も既に見失ってんじゃねェかィ」
「ふにゃあああ、ど、どうしましょうロンドさんっ！？」
思いっ切りテンパるソフィに対し、極めて冷静に見えるロンドは、何時も通りの声色で返した。
「なあに。とりあえずよさげな女口説いてまわりゃあいつか見つかる……」
「それは駄目です！もう！」
一方、A側。
「最近やけに更新滞ってるわよね」
「いきなりメタいね。そうだなあ、確か書いてる人が風邪拗らせて色々とか……」
「苦しい言い訳ね。ところで、A」
「何、リオナ」
「貴方、財布掏られてないわよね」
盛大な盗まれてるフラグキタコレ。
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モモハ(プロフ) - そらもちさん» あざーっす！アッもしかしたら中だるみなんでもないッス！てへ！(棒) (2019年4月28日 11時) (
レス) id: 98af2b3beb (このIDを非表示/違反報告)
そらもち - 面白いっすね！続編も読むぜよ(｀・ω・´) (2019年4月28日 10時) (レス) id: 35f31302c7 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - ひかげのこさん» ありがとうございます！めっちゃ張り切ります(*´ω｀*) (2018年12月12日 17時) (レス) id: 0785378cec (このIDを非表示/違反報告)
ひかげのこ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました！更新頑張って下さい！ (2018年12月12日 15時) (レス) id: 256366ff3c (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 866さん» がんばります！(ﾃｽﾄｦﾔｯﾂｹﾀﾗ() (2018年10月8日 18時) (レス) id: 937a2c5722 (このIDを非表示/違反報告)
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