113枚目 ページ25
一方そのころ、城内謁見室。
魔王、后、執事にメイド、臨時の偵察隊長が集まっている。突如偵察隊員が駆け込んでくると、膝をついて伝令した。
「失礼します!勇者パリスが到着致しました!科学者、魔道士、猫又が応戦しております」
「ふーん。ご苦労様、持ち場に戻っていいよ」
「は!」
隊員を見送るヴァレンタインに、Aはニヤッと笑う。
「なんだ、随分隊長、サマになってるなヴァルくん」
「まあね、今までいろんなことやってたし。さて主、ここもそろそろ準備しようか」
アルフレッドが他の侍従と共に様々な衣装、鎧、装飾品を運んできた。どれも強そうな、ラスボスが着ていそうなものばかりである。ソフィが意気込みながらまくしたてた。
「色々用意させていただきましたよ、魔王様!どれから着ますかねっ」
リオナが、腕を組んで応じる。ちなみに彼女は黒くセクシーなドレスを着用。ラメの入ったフリルがサーキュラーに装飾されており、上品な黒のベールを纏った頭の上には、質素なものの煌びやかな銀のティアラが載っていた。
「とりあえず片っ端から着てみましょうよ」
「そうですね、さ、A様はこちらへ」
Aはアルフレッドに導かれ、試着室へと入っていった。
「どれもイマイチじゃね?」
Aが呟くと、ヴァレンタインが頷く。
「その村人オーラはどんな鎧でも隠せないんだよね」
「うっせ」
「……あのさ、今鎧の上下セットしか着てないじゃん?上下別々の鎧にしたら、なんかそれっぽくなったりするんじゃないの?」
「あー、逆転の発想ね」
「私もいいと思いますよ」
絶対ダメなフラグだろ。
そう思いつつ着たりする魔王様。
そしてみんなで後悔して、無言で元の服に戻った。
勇者はいまだ、戦闘中。
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モモハ(プロフ) - 健全(?)女子しょーがくせー(明日で健全(?)女子ちゅーがくせー)さん» はい!ばっちり言う経緯とかも決めてあるので、お待ちください! (2018年4月9日 20時) (レス) id: 7ea4a0fdca (このIDを非表示/違反報告)
健全(?)女子しょーがくせー(明日で健全(?)女子ちゅーがくせー) - モモハさん» リクエストお応えありがとうございました!なかなかいい感じですなぁ。さてさて名物リオナちゃんの「ど、どこ行ってたのよ!」を待ってます!よろしくです! (2018年4月9日 12時) (レス) id: 0262f2c5b7 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 健全(?)女子しょーがくせー(卒業して、いま春休み真っ最中)さん» そうだったんですかΣ(・ω・ノ)ノ!いえいえ、描いていただけただけでも光栄です!これからもよろしくお願いしますね(*´▽`*) (2018年3月30日 13時) (レス) id: dd38aab961 (このIDを非表示/違反報告)
健全(?)女子しょーがくせー(卒業して、いま春休み真っ最中) - モモハさん» もう、そちらに画像提供ができなくなったわけです。ごめんなさい!かくといっておきながら、中途半端なことしてしまって!ごめんなさい! (2018年3月30日 10時) (レス) id: 0262f2c5b7 (このIDを非表示/違反報告)
健全(?)女子しょーがくせー(卒業して、いま春休み真っ最中) - モモハさん» すみません!どうしても、飛べない事情が分かりました!私トンでもないミスを犯していまして、私ログインしてないので、iPadでアップロードしてるんですよ。それで、諸事情によりそのアップロードした画像を消さなければならないわけでして、それで (2018年3月30日 10時) (レス) id: 0262f2c5b7 (このIDを非表示/違反報告)
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