102枚目 ページ14
後日。思いっくそ雨が降り荒ぶラギファルト大帝国稽古場にて。
普段着のまま、大剣バスタードソードを片手で持つ朱色の髪の少年。相対する、フツーの剣士用の剣の柄を手汗とともに握る赤毛のおっさん。中学校でよくある小豆色の上下ジャージを着て、何故か靴はビーチサンダルである。
間に立つ司会、アルフレッドは自身の胃が痛むのを感じながら口を開いた。
「えー、それでは。若手師匠vs.おっさん弟子!前代未聞の下剋上対決の幕開けです!」
「アルくんその口上誰が考えたの?」
おっさんがおっさんというフレーズにぐさっときて質問すると、稽古場の端で見物している人の中から声が上がる。
「あ、私です……うふふ、なんか照れちゃいますね」
「照れちゃいますかねシルヴァさンンン⁉ひょっ⁉」
隣のイザベラちゃんの視線が怖いんでもうツッコミません。はい。
Aがそろーっと見物人のメンツを確認すると、イザベラ、シルヴァ、ロンドにカペル。そしてリオナの姿があった。ソフィとヴァレンタインは丁度仕事が入っているようだ。
確認し終え、再度自分の師匠へと顔を向ける。
練習が始まり、まだ一週間。感覚派のレオンハルトからはろくなことが学べていない。
(くっそ、まじでやべえ……リオナちゃんも酷なことやらぁ)
まだ動いても居ないのに、その額には汗が浮かぶ。目の前で意気揚々と佇む少年とは正反対な姿勢だ。
負けるフラグ率ヤバし。
アルフレッドが目を細める。
「それでは、両者向かい合って__下剋上、始め!」
68人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モモハ(プロフ) - 健全(?)女子しょーがくせー(明日で健全(?)女子ちゅーがくせー)さん» はい!ばっちり言う経緯とかも決めてあるので、お待ちください! (2018年4月9日 20時) (レス) id: 7ea4a0fdca (このIDを非表示/違反報告)
健全(?)女子しょーがくせー(明日で健全(?)女子ちゅーがくせー) - モモハさん» リクエストお応えありがとうございました!なかなかいい感じですなぁ。さてさて名物リオナちゃんの「ど、どこ行ってたのよ!」を待ってます!よろしくです! (2018年4月9日 12時) (レス) id: 0262f2c5b7 (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 健全(?)女子しょーがくせー(卒業して、いま春休み真っ最中)さん» そうだったんですかΣ(・ω・ノ)ノ!いえいえ、描いていただけただけでも光栄です!これからもよろしくお願いしますね(*´▽`*) (2018年3月30日 13時) (レス) id: dd38aab961 (このIDを非表示/違反報告)
健全(?)女子しょーがくせー(卒業して、いま春休み真っ最中) - モモハさん» もう、そちらに画像提供ができなくなったわけです。ごめんなさい!かくといっておきながら、中途半端なことしてしまって!ごめんなさい! (2018年3月30日 10時) (レス) id: 0262f2c5b7 (このIDを非表示/違反報告)
健全(?)女子しょーがくせー(卒業して、いま春休み真っ最中) - モモハさん» すみません!どうしても、飛べない事情が分かりました!私トンでもないミスを犯していまして、私ログインしてないので、iPadでアップロードしてるんですよ。それで、諸事情によりそのアップロードした画像を消さなければならないわけでして、それで (2018年3月30日 10時) (レス) id: 0262f2c5b7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ