48枚目 ページ6
ひひん、と白馬が鼻を鳴らす。その上に乗るは魔王と、妃。城門の前でたくさんの従者たちに見守られる中、二人は明るい笑みを見せる。
執事が心配そうに主人を見上げた。
「A様、やはり私たちもご一緒に……」
「向こうが警戒するだろ。大丈夫大丈夫」
人混みに紛れながらも、メイドは涙目で妃に叫ぶ。
「ご、ご武運をっ！」
「ええ。必ず『勝つ』わ」
隣では研究者らしき人物が、メイドをよしよしと撫でた。無言で二人に視線を送る。
魔導士の少年が、分厚い赤茶色の魔導書を持ちながら二人に声をかけた。
「なんなら俺が
「「気持ちだけ貰っておくわ」」
城の窓では白いマフラーに顔を埋めた青年が、黒いアホ毛を弄りつつ人混みを見つめる。
不意に、魔王に叫んだ。
「
「ん、ヴァルくぅおう⁉」
青年から投げ届けられたのは、ヴァミリーマートの袋に入ったほかほかの肉まんとあんまん。一度それを見たあと、魔王は再度青年を見やる。すでに視線はそっぽに向けられていた。
「ヴァルくーん、さんきゅー！」
「……帰ったら、その分の給料くださーい」
がめついねぇ、と魔王は苦笑した。
兵士に肩車された男の子が、おい、と二人に喝を入れる。
「留守中のことは我に任せよ。ルマンドもきっちり見張っておく」
「ありがとうございます、お義父様」
「ありがとなお父さん。じゃ、いって来るわ」
馬を走らせ、魔王夫婦は国境を越えていった。
「リオナちゃん、肉まんとあんまんどっちがいい？」
「甘いの食べたいけど……その後絶対しょっぱいのも食べたくなるし……」
「半分こする？」
「ええ」
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866 - モモハさん» どーいたしまして！！ (2018年7月15日 20時) (
レス) id: 4d6199feac (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 866さん» ありがとうございます！そう言っていただけるともう、あれです、昇天します()ありがとうございます！ (2018年7月15日 16時) (レス) id: 7ea4a0fdca (このIDを非表示/違反報告)
866 - たまにメタなとこが出る、それがいい！！ (2018年7月15日 7時) (レス) id: 4d6199feac (このIDを非表示/違反報告)
866 - 凄く面白いです！！ (2018年7月15日 7時) (レス) id: 4d6199feac (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - リックンさん» そうなんですか、最近低浮上気味なんですが……これからも頑張ります(*´∀｀*) (2018年6月27日 21時) (レス) id: c93a555509 (このIDを非表示/違反報告)
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