俺は魔王で嫁が勇者でイベントあり過ぎてもう意味わかんないけど楽しくやってます。【名前変換オリジナルファンタジー】 (ページ45)

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87枚目ページ45

「俺は魔王のものだから」

「なっ、魔王……」

「トグロぉぉぉぉぉ！！」

トグロの後頭部にワイン瓶を叩きつけたイザベラ。頰についたワインを舐め、ヴァレンタインを見据える。

「ヴァル、お前ら一体」

「わー、すごいねお嬢さん。もう倒したんだ」

「……姉さんのところに行く」

そう言って、去るイザベラだったが、一度だけ振り返った。

「助かった。ありがとな」

「俺なんもしてないけどね」

そう笑ったヴァレンタインはイザベラを呼び止める。やや苦笑になりながら、両手を叩き、ピースサインをして手で◯の形を作った後、ゆるい敬礼をした。

『パンツ丸見え』

彼女のスカートの後ろが破れていたのだ。

直後にイザベラはガラスの破片を投げる。ヴァレンタインは軽々と避け、そのまま後ろを向き去っていった。

後日、トグロたちは無事警察に引き渡されたという。

『俺たちは金が一番大事なんだ』

『俺は魔王のものだから』

さて、どーしたもんかな、俺は。