67枚目 ページ25
わたあめのように白くふわふわな髪を、サイドに緩く結び。暁のような紫の釣り目、長いまつ毛。時々口から垣間見える、小さな八重歯。平たい胸部。
魔王の仕事部屋でにゃははと笑う少女。Aに、ヴァレンタインがこっそり耳打ちする。
「やっぱり
「そこぉぉぉ！？そこは普通『主、誰この子(裏声)』だろ！」
「ジュースお代わり！ヴァルにゃん！」
アルフレッドが他の仕事に向かい、今部屋にいるのはAとヴァレンタインとカペルのみ。用心棒や偵察要員であるはずのヴァレンタインが、甲斐甲斐しく幼女の面倒をする。彼は戸棚から飲み物を取り出すと、笑顔でカペルに問うた。
「お嬢、オレンジジュースと青汁どっちがいい？……なんてｎ」
「青汁！健康は大事だから」
「健康重視かー、すごいね。ほら、淹れるからコップ頂戴？」
ヴァレンタインが手を差し出すと、笑顔でコップを渡したカペル。完全に兄妹のようなほんわか雰囲気を出している一方、肝心の我らが主人公は空気と化している。
「あのさー、カペルちゃん」
「にゃに？やっぱり主人公だし一言は発さないとなとか思ったの？」
「おい口調」
『な』と『み』は『にゃ』だろ！と主人公らしく指摘したA。30パーセント図星で焦っている。さて、残り70パーセントだが……。
はあ……と机に肘をついて、魔王はジト目で幼女を見やる。幸せそうに青汁をストローで啜るカペルに、隣で自身の白いマフラーの毛づくろいをするヴァレンタイン。
「カペルちゃん。君、獣人だよね。猫又だよね」
「大当たりだよ、Aにゃん」
「……え、どういうこと主。というか、お嬢？」
ヴァレンタインのきょとん顔に、ペッカーという効果音のつく勢いで笑った彼女。その場でバク転をして見せる。と、途端にぼふんっと煙が舞った。Aが目をつぶる一方、目を見開いたヴァレンタイン。
「……獣人は幾度かみたことあるけど、猫又は初めてだ、俺」
「そうにゃの？にゃはは、初猫又だねっ！」
煙の中から現れたカペル。もふもふした腰までの長い髪のてっぺんに、ピョコっと生えているのは、白い、猫耳だった。
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866 - モモハさん» どーいたしまして！！ (2018年7月15日 20時) (
レス) id: 4d6199feac (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - 866さん» ありがとうございます！そう言っていただけるともう、あれです、昇天します()ありがとうございます！ (2018年7月15日 16時) (レス) id: 7ea4a0fdca (このIDを非表示/違反報告)
866 - たまにメタなとこが出る、それがいい！！ (2018年7月15日 7時) (レス) id: 4d6199feac (このIDを非表示/違反報告)
866 - 凄く面白いです！！ (2018年7月15日 7時) (レス) id: 4d6199feac (このIDを非表示/違反報告)
モモハ(プロフ) - リックンさん» そうなんですか、最近低浮上気味なんですが……これからも頑張ります(*´∀｀*) (2018年6月27日 21時) (レス) id: c93a555509 (このIDを非表示/違反報告)
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