俺は魔王で嫁が勇者でイベントあり過ぎてもう意味わかんないけど楽しくやってます。【名前変換オリジナルファンタジー】

53枚目 ページ11

「さあ、お食べください」

「あー、はい」

牢屋から出された俺たちは、そのまま応接間へ誘導された。もう夜らしい、窓からは外の明りが入ってくる。天井には、負けじと大部屋を照らすシャンデリアが。床に設置された、シックな木目調の大机には料理が並べられていたのだが。

なかなか手を付けない俺に、お義兄さん(おにいさん)は苦笑を零した。お義兄さんであってるよね、俺より絶ッッッッッッ対に若いけどね！

「大丈夫ですよ、A様。毒は入っておりません」

「ふぉーね、はふぃはふぃはひっへにゃーあ(そうね、たしかにはいってないわ)」

何言ってんのかわかんねえよリオナちゃん。めっちゃ食ってるなオイ。おいしそうに頬張るねェ。おふくろの味なん？ねえねえねえねえ。

いや、だってこれさ……。

俺は引きつった笑みを浮かべながら、それ(・・)を見た。

カップラーメンやんこれ。

もう一回言っていい？

カップラーメンやんこれ。

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