過保護な兄を持ちまして… (ページ33)

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After story ページ33

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『ん…お兄ちゃん、起きて』

いざ「んん〜、やだぁ」

『今日も仕事でしょ？』

いざ「やだ！まだAと寝てる！」

『はぁ、もう私起きるからね』

いざ「えぇ… 」

いざ「じゃ！講義終わったらすぐ連絡してオフィス来ること！わかった？」

『はいはいわかったわかった』

いざ「もー！ほんとにわかってるの？！」

『お兄ちゃんが私の事好きなのは充分伝わったから』

いざ「 Aも俺の事好きなくせに」

『んｯ…ちょ、なんで、？』

いざ「俺のこといつまでも舐めてちゃダメだよ？笑」

『 …うるさいっ』

いざ「ははｯ笑じゃあね〜」

付き合っても尚、変わらず兄は過保護だけど前までは見せなかった男としての顔を見せてくるようになった。お陰で私の心臓は毎日爆発寸前だ。

あの後、QuizKnockの皆さんに兄と私が血が繋がっていない事をちゃんと話し、付き合っている事も公認となった

いざ「 A！帰ろ！」

『はいはい』

いざ「じゃあおつかれ〜！」

『お先に失礼します！』

そんな付き合い初めてから半年が過ぎた日の夜。

いざ「ねぇ、A 」

『ん？』

いざ「ほんとに俺でよかったの？」

『え？笑なに急に笑』

いざ「いやぁ、仮にも兄妹だったわけだしAが俺の事好きになったのも一時の感情だったりして… 」

『確かに私はお兄ちゃんみたいにずっと好きだった訳じゃないよ。でも必要なんだもん、お兄ちゃんが』

『離れて気づくってこういう事なんだなって思った。私はこの感情に気づけてよかったと思ってる』

いざ「じゃあさ、俺の隣にずっといてくれる？」

『もちろんだよ』

いざ「 A、結婚しよっか」

『、え？』

いざ「だめかな…？」

『それ狙ってる？ダメなわけないじゃん、ばか』

いざ「こんな時まで口悪いAも大好き！」

『ほんとにうるさい！』

" 伊沢拓司の妹 "

そのレッテルのせいで嫌な思いも沢山したけど、お兄ちゃんの妹でよかったって今なら言えます。

いざ「俺の妹になってくれてありがとう」

『私のお兄ちゃんでいてくれてありがとう』