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帰り道、私は須貝さんに最近兄の私に対する態度がおかしいことを全て話した。
すが「 なるほどねぇ 」
『 どう思いますか? 』
すが「 俺にもわかんない。けどココ最近の伊沢くんの様子がおかしいことはみんな気づいてたよ 」
『 私、もうわかんなくなってきちゃいました…笑 』
すが「 Aちゃんさ、伊沢くんのこと大好きなんだね 」
『 当たり前じゃないですか。両親も親戚もいない私の唯一の家族なんですもん 』
すが「 そっか。その好きってほんとに家族としての好き? 」
『 …もちろんです。それ以上でもそれ以下でもないです。 』
すが「 ならいいんだけど、 」
家に着くと、今日もまだ兄は帰ってきてなかった。
ひとりぼっちのリビングで胸に引っかかっていた事を考える。
" その好きってほんとに家族としての好き? "
須貝さんにその質問をされたとき私はなんで一瞬戸惑ったんだろう。私の彼氏は須貝さんで、お兄ちゃんはただの兄なのに。
お兄ちゃんの事が好き…?
私自身の気持ちも分からなくなってしまって、ある人に電話をかけた
「 もしもし? 」
『 こうちゃんさん、遅くにごめんなさい 』
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作者名:さくもち | 作成日時:2021年2月24日 10時