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結局私が寝るまで兄が帰ってくることはなかった。
次の日の朝は、隣に兄が寝ていた。
『 お兄ちゃん 』
いざ「 …A、おはよう 」
『 おはようじゃない。どうしたの最近？ 』
いざ「 だから何もないって、 」
『 なんもなくないじゃん 』
いざ「 ごめん。でもAには話せない 」
『 なんで？お兄ちゃんおかしいよ最近 』
いざ「 こっちにもこっちの事情があるんだよ 」
『 もういい。知らない 』
兄の言ってる事が分からなくて、変わった兄に嫌気が差して私は布団を出た
いつもの兄ならすぐ追いかけて来るはずなのにこの時はずっと布団の中で黙ってるだけだった
私が家を出る時だってしつこいくらいに干渉してくる癖に
『 行ってきます 』
いざ「 行ってらっしゃい 」
その一言で終わった。なんなの、ほんとに。
『 お疲れ様です 』
すが「 あ！Aちゃんおつかれ 」
『 須貝さん！昨日はほんとにありがとうございました 』
すが「 いえいえ！てか、伊沢くんとなんかあった？ 」
『 え？なんでですか？ 』
すが「 なんか、これからAちゃんと一緒に帰ってくれって頼まれたんだよ 」
『 ほんとですか、それ 』
すが「 うん。あと、Aちゃんのことよろしくって。なんか永遠の別れみたいに笑 」
『 あの、お兄ちゃん今どこにいますか？ 』
すが「 用事があるから〜とか言ってどっか出かけたからわかんないや 」
『 そうですか… 』
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作者名：さくもち | 作成日時：2021年2月24日 10時
