過保護な兄を持ちまして… (ページ19)

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「『お疲れ様でーす』」

すが「まーた一緒にご飯行ってたんか？笑」

『あ！誤解はしないでくださいね？』

すが「わかってるわかってる笑」

いつものオフィスだけど、今日は違う。
隣にいる須貝さんはもう片想い相手の須貝さんじゃなくて彼氏の須貝さんなんだ

そう考えたら幸せすぎて溶けてしまいそうだ()

ﾋﾟﾛﾝ

こうちゃん【顔、ニヤケすぎ笑】

『え？！』

斜め向かいの席のこうちゃんさんを見ると笑いながらこっちを見ていた

無意識のうちに顔がニヤけていたみたい

これは兄にバレるのも時間の問題だ…

いざ「 Aー！！」

『いや、過去一でうるさい。』

いざ「元気？？無事だった？？何も無かった？？」

『元気だったし見ての通り何も無かった』

いざ「よかったぁ…須貝さんありがとうございました」

すが「いえいえ」

いざ「須貝さんなら安心だと思ってました！」

すが「それがね伊沢くん。俺Aちゃんとお付き合いする事になった」

『え！須貝さんそれ、』

すが「一応お兄さんだし報告した方がいいっしょ」

いざ「えっ、と…Aそれほんとなの？」

『うん』

いざ「そうなんだ… 」

弱々しく呟く兄。その表情はどこか寂しそうで今にも泣きそうになっていた

こう「伊沢さんそんな寂しいんですか？笑」

すが「なんか泣きそうだよ？笑」

いざ「いや！嬉しくてつい、笑」

嘘だ。右耳を触りながら喋る。兄が嘘つくときの癖。

なんでそんな顔するの、お兄ちゃん