●《毒林檎の蜜のように》スコルピオ ページ28
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変幻自在にうねるスコルピオの尻尾。
その毒針がAの背中に突き立てられる。
「ぐは……っ。」
ﾄﾞｻｯ
力無くベッドに倒れ込むA。スコルピオはその上に跨がると、恍惚とした表情でそれを見下ろしていた。
「ふっ、どうだ……俺の毒の味は？」
スコルピオが指で肩に触れると、その手から逃げようと懸命に身を捩るA。
だが、身体を動かせば動かすほど毒の回りが早くなってしまう。
「いや、ぁ……やめてっ。」
「この毒は、依存性の強い快楽を与えるモノだ。お前のような人間にはよく効くだろう？」
「うる、さいっ！」
「……果たして、いつまで強がっていられるかな？」
スコルピオの尻尾がAの腰に優しく巻き付くと、それが合図であったかのようにAの呼吸が乱れ始めた。
「っ！？──うあ、あぁぁ……何コレ…っ…。」
「辛いか？苦しいか？……大丈夫だ。
俺に身を委ねれば、すぐにヨクなる。」
スコルピオが愛おしそうにAの頬を撫でる。
顔を逸らそうとしたAだが、毒のせいで身体が思い通りに動かなくなっていた。
「だ、誰がアンタになんか……！ﾊｧﾊｧ……。」
「ふん、まだ抵抗するのか。愚かな人間だな。
さて、そろそろ毒が回った頃合いか。」
肩で息をしながら自分を睨みつけるAをスコルピオは鼻で嗤うと、Aの身体を荒々しく抱き寄せた。
「んっあ…っ…！？」
その瞬間、Aの身体にビリビリと痺れるような感覚が走る。
スコルピオに触れられたところが熱く、痛く、そして甘く溶ける感覚。
自分の身体の奥が疼くのを感じた。
「どんなに理性で抗っても、本能には勝てまい。
──さあ、早く俺のトコロに堕ちてこい。」
唇を噛みしめて耐えるAの耳元で、スコルピオの甘く低い声が妖しく響く。
彼女が快楽の海に溺れるまで……あと少し。
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くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - 幽々華さん» お返事が遅くなりまして申し訳ありません！リクエストありがとうございます！第10章にて続編を書きますので、ぜひお待ちいただけたらと思います(^^) (2021年12月17日 0時) (
レス) id: d79e2b38c6 (このIDを非表示/違反報告)
幽々華(プロフ) - 別の機会にでも剣崎君メインの「嘘色の祝福」後日談が見てみたい…… (2021年5月29日 2時) (レス) id: 1e7a7481f9 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - 里香さん» ご感想ありがとうございます！強がる賢人と包み込む夢主ちゃん、という対比を意識したのでそう言って頂けて嬉しいです(*^^*)オチの芽依ちゃん私も好きです♪笑 またよろしくお願いします！！ (2021年1月10日 22時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - あずきさん» お返事遅くなりまして申し訳ありません。明けましておめでとうございます♪不破さんがツン担当してるのも良いですよね！嬉しいコメントありがとうございます。また今年もよろしくお願いします(^^) (2021年1月10日 22時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
里香(プロフ) - 賢人くんのお話、ありがとうございました。夢主ちゃんと賢人くんの関係性、最高でした。一番最後の芽依ちゃんも可愛かったです。 (2021年1月10日 21時) (携帯から) (レス) id: a371ba2978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くっきーー(ﾟﾚ゜) | 作成日時：2020年12月19日 20時
