★《悪意の救世主》滅 ページ18
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いつもと変わらない毎日。
毎日同じ時間に起きて学校へ通う日々。
行きたくもない場所へ向かう苦痛を、あと何回繰り返せば良いのだろう。
「う〜〜わ、またAと同じ電車じゃん。」
「え、ヤなんだけど。笑」
「どうする、1本遅らす？笑」
わざとらしい口調で話す同級生を横目に、Aはイヤホンの音量を上げる。
(どうせこれも�爐い弔發畔僂錣蕕覆き瓩海函�)
ホームに流れる電車到着のアナウンスを聞きながら、Aはぼんやりと空を見上げた。
その時。
ﾄﾞﾝｯ
不意に与えられた背中からの衝撃で、Aの身体はホームに放り出された。
迫り来る電車の風圧の中で、ふわりと身体が浮く感覚が恐怖とともに全身を駆け巡る。
衝突までの一瞬が何十秒もあるように感じた。
Aは�牾亳膈瓩鬚靴凸椶魘�く瞑る。
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「大丈夫か？」
「……え。」
予想していた痛みや衝撃が訪れず、頭が真っ白になるA。
目の前には電車が通過する風に金髪を靡かせる、青年の整った顔。
気付けば、その青年の腕に抱えられていた。
「怪我は無いようだな。」
「私……生きてるの？」
どういう状況か全く理解が追い付かないA。
震える声でAは青年に問う。
「そのようだ。人間の悪意を検知して来てみれば、お前がホームから突き落とされるところだった。」
「……あなたが助けてくれたの？」
「あぁ。悪意の餌食になる人間を減らすのが俺の役目だ。」
そう答える青年は、線路の敷石からホームへと一蹴りで飛び乗る。
横抱きされた状態から、ゆっくりと下ろされるA。
助けてくれた青年の顔を見上げると、彼の耳元のモジュールがｷｭﾙﾙ…と光ると同時に青年の瞳もわずかに明るくなった。
「お前はそのまま学校へ行けばいい。悪意の始末は俺がつける。」
青年はそう言ってAを電車に促すと、突き落とした犯人の同級生たちに鋭く冷たい目を向けた。
ﾋﾞｸｯと竦み上がる三人を置いて、電車の扉が閉まる。
ゆっくりと遠ざかっていく青年の後ろ姿を見つめながら、Aは心の中で呟いた。
(あの人の顔が、頭に焼き付いて離れない……。)
強く高鳴るこの心臓は、生死の境に立ったからなのか、それとも……。
(……ヒューマギアに恋することは、イケナイことですか？)
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★《最後に愛は勝つ》小津 魁→←★《誰の手をとる？》浅倉 威 &手塚 海之 & 芝浦 淳
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くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - 幽々華さん» お返事が遅くなりまして申し訳ありません！リクエストありがとうございます！第10章にて続編を書きますので、ぜひお待ちいただけたらと思います(^^) (2021年12月17日 0時) (
レス) id: d79e2b38c6 (このIDを非表示/違反報告)
幽々華(プロフ) - 別の機会にでも剣崎君メインの「嘘色の祝福」後日談が見てみたい…… (2021年5月29日 2時) (レス) id: 1e7a7481f9 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - 里香さん» ご感想ありがとうございます！強がる賢人と包み込む夢主ちゃん、という対比を意識したのでそう言って頂けて嬉しいです(*^^*)オチの芽依ちゃん私も好きです♪笑 またよろしくお願いします！！ (2021年1月10日 22時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - あずきさん» お返事遅くなりまして申し訳ありません。明けましておめでとうございます♪不破さんがツン担当してるのも良いですよね！嬉しいコメントありがとうございます。また今年もよろしくお願いします(^^) (2021年1月10日 22時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
里香(プロフ) - 賢人くんのお話、ありがとうございました。夢主ちゃんと賢人くんの関係性、最高でした。一番最後の芽依ちゃんも可愛かったです。 (2021年1月10日 21時) (携帯から) (レス) id: a371ba2978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くっきーー(ﾟﾚ゜) | 作成日時：2020年12月19日 20時
