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グルッペンの声を聞いてから30秒程度の沈黙があった
入ってくる様子は微塵もない
用があったから訪ねたんですよねぇ...
モジモジするドアの向こうの女子生徒に嫌悪感が生まれる
俺が立ち上がると同時にグルさんがもう一度声をかけた
今回は元気に...ではなく少し疑うように、探るように。
するとドアの向こうの人は情けない声をあげて
ドアを遠慮なく開けた
バッと深くお辞儀する彼女の顔は確認が出来ない
体は俺より2回りくらい小さい。
クラスで確かこんな子居ったような....
クラスメイトだとわかった瞬間、俺は更に顔を歪める
委員長ではない。
確かこいつは委員会にも入っていない
俺はまだ深く頭を下げる目の前の女子に
「一般生徒か...なんや、委員会も入っとらんやろ。なんの用や？」
と、声をかけた。
そうするとびくっと体を震わせて恐る恐る顔を上げた
申し訳なさそうな顔をして
『友達を待っていたらプリントが落ちてきたので...』
『届けに来ました』そういって大量の書類を渡してくる。
は、、それだけ...？
そう言うと彼女はまた少しお辞儀をして部屋を出ていこうとした
tn「ちょ、待って...」
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