お隣りさんちのヒョクチェくん3

願い事 ページ8

ﾋｮｸﾁｪ『今の見た？』

『うん、見た！でも、はやすぎて、ねがいごと言えなかった！』




ﾋｮｸﾁｪ『あ、また！』



夜空には、無数の流れ星が流れては消え。

また新しい星が光輝き、流れて消えた。



すごい……

きれい…………


それ以上の言葉は浮かばないぐらい、感動して。

私は、ヒョクオッパと見た、この光景を。
一生忘れないって思った。





家までの帰り道。

来たときと同じように、手を繋いで帰る。



ﾋｮｸﾁｪ『ねがいごとした？』

『うん！いっぱい！ヒョクオッパは？』

ﾋｮｸﾁｪ『したよ』

『なんて、おねがいしたの？』

ﾋｮｸﾁｪ『ヒミツ(笑)』

『えー！？ケチ！おしえてよー！』

ﾋｮｸﾁｪ『ダーメ(笑)ねがいごとは、他の人に言ったら、かなわないんだよ？』

そう言って、ヒョクオッパは最後まで教えてくれなかった。





家の前では。

私とヒョクオッパの両親が待ち構えていて。
私たちは、ものすごく怒られた。

特にヒョクオッパは。
お兄ちゃんなのに、年上なのに。
私を連れ出したことを、叱られて。


ﾋｮｸﾁｪ『ごめんなさい……』

オッパは、涙を堪えて、謝って。

『なんでヒョクオッパばっかり、おこるの？わるいのは、わたしだもん！オッパをいじめないでー！！』


私は、大泣きして。

そんな私につられて、ヒョクオッパも泣き出して。

しまいには二人で大泣きした。

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