お隣りさんちのヒョクチェくん3

俺の……… ページ16

『やめて下さい！』


キスするぐらい、近づいてきた彼の唇を。
すんでのところでかわした。

ｷﾑ『そんなに嫌そうな顔しないで……怒った顔もキレイだから……』

さっきより強い力で顔を固定されて。
もう一度、彼の顔が近づいてきた時。


『やだ！』

ﾋｮｸﾁｪ『離せよ！』

目をつぶって叫んだ瞬間。
同時に聞こえてきた、ヒョクチェの声。


おそるおそる目を開くと。

キムさんの肩を掴んで、私から離そうとするヒョクチェがいた。


ﾋｮｸﾁｪ『お前、なにやってんだよ！？嫌がってただろ！？』

怒ったヒョクは、すぐに私とキムさんを引き離す。


『待って、ヒョク！ブレスレットが！！』

ﾋｮｸﾁｪ『ブレスレット………？』


急に引き離されたせいで、ちぎれたんじゃないかと心配で。

慌てて手元を見ると、ちゃんと左手首に付いてるブレスレット。

良かった…………


ﾋｮｸﾁｪ『あれ………A。それ、もしかして………』


やだ、気づかれた……？



ｷﾑ『なんなんですか、一体。ただの知り合いなんじゃないんですか？あなたには関係ないでしょう？』


ヒョクに強く押された肩を、手で押さえて。
恨めしげにヒョクを睨むキムさん。




ﾋｮｸﾁｪ『悪いけど、関係あるんだよね。気安くコイツに触らないでくれます？Aは、俺の……なんで』

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