お隣りさんちのヒョクチェくん3

ちょっとした知り合い ページ11

『すみません。ちょっと人混みに酔ってしまって』

ｷﾑ『いえ、無事に見つかって良かったです！……こちらは？お知り合いですか？』

隣に座っていたヒョクを見て、問いかけられた。

『えぇ、まぁ……。以前、仕事でご一緒したことがあって……ちょっとした知り合いです』

やんわり、濁して答える。




だって、まずいでしょ。

今日はマスコミ関係者だっているし。

素直にヒョクとの関係なんて言って、スクープされたら。
ヒョクやSJのオッパたちに迷惑が掛かる。

アイドルって、スキャンダルに厳しいらしいし。

たとえ誤解でも、恋愛報道なんてもっての他でしょ？



ﾋｮｸﾁｪ『初めまして。super juniorってグループのウニョクです』

ｷﾑ『あぁ！あの、アイドルの！存じております。初めまして、キムです』

二人は握手を交わした。


ｷﾑ『Aさん。すみませんが、父が会いたがっているので、一緒に来てもらえますか？ウニョクさん、Aさんをお借りしますね♪それではまた』

『あっ！ウニョクさん！それでは、また』

少し強引なキムさんに連れられて。
その場を後にした。



もうちょっと、ヒョクと話していたかったな……


少し不機嫌そうなヒョクが気になったけど。


気持ちを切り替えて。

もう一度、仕事用の愛想笑いを浮かべた。

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