ずっと。3〔JW〕 (ページ31)

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Aside

撮影の後に事務所に向かう

会議室に向かう足は重かった

なんて謝ったらいいのか

どんな言葉を言っても間違いな気がして自然と視線が下に落ちる

角を曲がってふと視線を上げたら剛くんに遭遇

A「お久しぶりです、お疲れ様です！」

多分記事のこと知ってるよね

剛くんとはすごく久しぶりなのに、久しぶりがこんな会い方なんて

無理に笑顔を作ってしまって、多分今ひどい顔してる

森田「、、Aは悪くない、堂々としてろ」

近づいてきた剛くんはそう言って頭を撫でながら去っていった

短い言葉の中にある剛くんの優しさ

悪くないって言い切ってくれた

堂々としてないと、じゃないと強い人じゃないから

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話し合いは思ってたよりも暗いムードじゃなかった

まあくんは2年前の写真を使って私がデビューした後に記事にするなんて私の邪魔をしたいだけだろ、って怒ってくれて

事務所のお偉いさんは私が赤ちゃんの時から知ってる方だったから、記事を信じることもなくHPにどんな文書を出すのかっていう話し合いを進めてくれた

そのおかげか今日事務所に来た時よりも心が大分軽くなったけど、その気持ちはまあくんと一緒に会議室を出たら一瞬で無くなった

私がジャニーズになった後に来た事務所のスタッフさんにすれ違う時に目を逸らされたり、逆にジロジロ見られたり

あんまり親しくない東京のジュニアにあの人だ、って指さされたり

まあくんが私のために怒ってくれて、事務所のお偉いさんが私のことを理解してくれてて浮かれてた

みんながみんな信じてくれるわけないのに

私が指をさされるだけなら今までもあった

でも今回イメージダウンさせられたのはまあくんの方

隠し子なんて普通に良くないし、それが事務所の後輩

私が同じ名字だから

私に親がいないから

それをうまく誤魔化せないから

迷惑をかけた

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