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あれから早くも2年

2年も経てば当たり前であるが、赤ん坊だったAはすくすくと成長をとげ、2歳の女の子となり、それと同時に、越前夫婦には子供が出来た。と、言ってもまだ生まれてはいない。

越前夫婦は子供も生まれるということで如月家から出ることになった。お隣の神社付きの家に。


まぁ、ここで少し昔話を、何故越前夫婦が如月家に同居していたかというと

如月静香はすごく不器用で家事が全く出来なかったのだ。料理を作ろうとすればお皿やコップは割り、火を扱えば、家事になりかけたこともある。洗濯機すらも何故か扱えず、掃除をすれば逆に散らかる始末。

それを越前倫子に相談すれば家事くらいやってあげる、とのこと。如月静香はどうしたら家事がうまく出来るのかということを相談していただけなのに何故かしてくれるというのだ。

普通ならば断わるところだが、如月家は共働き。まともに家事もすることが出来ないというのはこれから先不便である。相手の家のこともあるのに申し訳ない。

だがこの人たち常識人ではない。まともなことを考えるわけもなく。予想の斜め上を行く、一緒に住むという選択に出た。

というわけである

これから越前夫婦は隣に住むことになるのだがこれから先も、家事はしてくれるというのだから頭は下がるばかり。


ところでAはと言うと
越前南次郎のテニスを見て興味を持ったようで、暇さえあればじーっとテニスを見ていた。


それから数ヶ月
越前夫婦の息子、越前リョーマが生まれ、リョーマとAは他人も同然だというのに兄弟のように仲良く過ごしていて、Aも弟ができた気分でリョーマのことをすごく大切にていた。



それからまたリョーマが生まれてから1年

3歳となったAは、南次郎の指導のもと初めてテニスラケットを持った。

持った当初はあまりできなかったものの持ちなれてくると3歳にしてはかなりうまくなっていて、すぐに南次郎には才能があるとわかったらしい。

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作者名:モモモ | 作成日時:2018年5月17日 22時

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