16.間接キス ページ17
そしてさっき行っていた、花畑が見えるところでお昼を食べることに。
思ったけど周ちゃんて花好きだよね。
いや、花っていうか植物が好きなのかな？
まぁそんなことはおいといて。
そこら辺に座ってお弁当を開ける。
うわぁ、流石倫子おばさん。
すっごく美味しそうだよ。
冷凍食品とかあんまり使ってなくって殆どが手作りって感じ。
これだけのクオリティ、いったいいつから起きてつくってくれていたのやら。
本当に感謝だよ倫子おばさん。
お母さんも少しは見習って欲しいね。
それからは私はパクパクと食べていると、目に入ったのは周ちゃんのお弁当。
貴「周ちゃんのお弁当すっごく美味しそう。」
そう言うと周ちゃんは自分のお弁当から卵焼きを1つ取り出し私のお弁当に入れた。
貴「食べていいの!?」
不「そんな顔して美味しそうなんて言われたら渡さないわけにはいけないよ。」
え？そんな顔ってどんな顔？私ってさっき変な顔してた？
と、思っていると周ちゃんはフフっと笑って
不「キラキラした目で顔に欲しいって書いてたよ？」
貴「え？なに!?顔に欲しいって書いてるの!?誰かに落書きされたってこと!?」
そう言うと周ちゃんは余計に笑い出して。
不「そういう意味の書いてるって意味じゃないから大丈夫。顔には何にも書かれてないよ。」
と、笑いながらいう周ちゃん。
それを横目に見ながら、さっき貰った卵焼きを食べる。
う〜ん、美味しい〜
と、まだ笑っている周ちゃん。
流石に私も怒ってきた。
そして私は自分のお弁当から卵焼きを取り出し周ちゃんの口の中に突っ込んだ。
すると周ちゃんは目を見開いて驚き、
だんだんと顔が赤くなってきた。
貴「もう！そこまで笑うことないじゃん！
っていうか、周ちゃん顔がまっかっかだけど」
と、まだ驚いている様子の周ちゃん。
一体何に驚いたのやら。
不「それ、Aの箸………」
ああ、そういう事。間接キスのことね。
でもそこまで驚くような事じゃないよね。
貴「気にしない気にしない！さっ！食べるよ!!」
それから私達はご飯を食べ、終わるとまた1時間程の自由行動。
周ちゃんはちょっとおかしかったけど帰り際はもういつも通りの周ちゃんに戻っていた。
さあ、今日も一日楽しかったぜ！
って行ってもまだ一日終わってないけどね。
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作者名：モモモ | 作成日時：2018年5月17日 22時
