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11.赤い耳 ページ12

まぁ、それからはみんな起きたんだけど、
起きてもまだなお南ちゃんのことをたたきつづけているリョーマ、そろそろ可哀想だからと私はリョーマに近づき

貴「リョーマ〜、朝ごはん一緒に食べようぜ〜」

と、リョーマに手を向けると、叩いていた手を止め振り返り素直に小さい指で私の手を握る。

なんだよお前、本当に可愛いな!!

そして一緒に食べるかと思ったが、越前家は自分の家に帰るそうで、もちろん私は離れたくないので、リョーマに抱きついて粘りに粘ったが
お母さんに引き剥がされて帰っていってしまった。

貴「ちぇっ、こうなったら恵瑠と恵美とで食べるもん」

今日の朝ごはんはというと流石に倫子おばさんも朝は忙しいようで作ってくれる訳もなく、普通にスーパーで売ってるような菓子パンだ。

そしてその菓子パンを食べながら私の前で食べている恵瑠と恵美。
互いに何か話しているようだが、何を言っているかわからない。

微笑ましい限りだよ。
本当にかっわいんだから。

あんな笑顔で頼み事なんてされたら私、何でも聞いちゃうよ。
いや、流石に何でもはいけないかな?甘やかしすぎちゃダメだよね。
いや、かといって私は断りきれるとは思えないぞ。

だめだこりゃ、私、恵瑠と恵美を愛しすぎてるよ。
将来私、危ないヤツとかになってたりしないよね?いや、リョーマたちの笑顔で鼻血、吹き出すやつはもう危ないヤツか?
もしかして時すでに遅し?私って既に危ないヤツ!?

そんなことを考えながら食べていると、いつの間にか食べ物は全て胃の中に入ってしまっていたようだ。

まぁ、あとは顔を洗ったり服を着替えたりと朝の支度は終わったわけです。
あとは幼稚園にレッツゴーなわけです。

そしてレッツゴーして幼稚園に到着ですよ。

さあ!周ちゃんは一体どこに?
と、周ちゃんを探す。

う〜ん、いないなぁ
もしかして外にいるのかな?

と、外へ出て、しばらく探すと

あ、いた!

周ちゃんは幼稚園の裏の花壇のところで屈んで花を見ていた。

どんどんと近づいていくがこちらには気づいていないらしい。そして周ちゃんの真後ろに行くと私は周ちゃんの背中めがけて抱きついた。

すると周ちゃんは一瞬ビクッとしたが

不「なに?A、驚かせようとしたの?」

と、振り返らずに話す。周ちゃんの耳は少し赤みがかっているような気がする。

貴「なんで私ってわかっちゃったの?」
と、言い私は抱きつくのをやめて、周ちゃんはこっちを向いた。

12.笑の裏の恐怖→←4話



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作者名:モモモ | 作成日時:2018年5月17日 22時

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