【鬼滅の刃】不死川の継子の物語【不死川実弥】 (ページ19)

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18話ページ19

「明日のお前の予定は」

『任務が入っていないので、午前は屋敷の掃除、午後は鍛錬ですが』

「俺は柱同士で手合わせだから、留守にする」

屋敷を頼んだ。そう言って師範は自室に戻ってしまった。

玄弥君には関わらないつもりなのだろう。

兄弟のことだから、部外者の私がどうこう言える立場でもない。
時間が解決してくれる問題ではないから、当人たちが解決するしか方法はないのだ。

・

次の日、師範は少し遅めに稽古へ向かう準備をしていた。

やる気が余りでないようで気だるそうにしていたが、
手作りのおはぎを持たせると苦虫をかんだような顔をして屋敷を出た。

今日手合わせをするのは、水柱の義勇さんのようだ。

あの人と師範は根本的に性格がかみ合わないので少し心配ではある。

お昼前ごろになって屋敷の掃除もひと段落ついた。

「ごめんください」

『はーい』

屋敷の戸を叩く音と声がしたので昼食の準備をしていた手を止め、玄関へと向かう。

『すみません、お待たせいたしました。どちらさまで…』

「あ…」

玄関先にいたのは、師範の弟の玄弥君だった。

ただ残念ながら師範は稽古で留守なのだ。

『申し訳ありません。師範は只今稽古に…「いや…その、違う」』

「あなたと…話したくて…」

彼は耳まで真っ赤にしながらここに来た目的を話してくれた。