検索窓
今日:15 hit、昨日:4 hit、合計:389,254 hit

ページ36

〈YG side〉







Aとテヒョンを会議室に残した後、俺は1人作業室にこもって曲を作っていた。
何時間もコンピュータと向き合っていたが、思うように作業か進まず、ジンヒョンからの夕食の連絡により、諦めて帰る支度をしていた。








作業室を出て、事務所の出入口へ向かう廊下を歩いている時、ふとダンス練室の様子が気になった。
今日はレッスンもないし、誰もいないとはわかっていたけれど、先ほどから何かが引っかかる。
俺は回れ右をして来た道を戻った。









ダンス練室について、ゆっくり扉を開けると中にはAが大量の汗を流しながら踊っていた。
真剣に鏡と向き合うAは、俺が来た事にも気付かず、ただひたすらに身体を動かす。
力強く腕を振り、全身の筋肉を美しく綺麗に使い分ける。
けれど、身体はもう限界を迎えているようで所々にぎこちなさを感じる。
その姿に、以前の危なっかしいAを連想させた。








『…はぁ…はぁ』








一通り曲が終わり、膝に手をつくA。
しかし、息を整えることもせず再び次の曲に入ろうとする。







「おい。」








俺の声にビクリと肩を揺らすA。








『オッパ…』








「何やってんだ。…帰るぞ」








『…ちょうど帰るとこでしたよ』








…嘘つけ。どう考えても踊ろうとしてただろ。







だが俺はあえて口に出さず、黙ってAを見据える。
するとAは動揺を隠すように、俺から視線を外し帰る支度を始める。








「…何かあったのか」







『……』







Aは無言のまま、部屋の明かりを消すと廊下を歩く。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (176 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
899人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団 , 紅一点   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

のあ(プロフ) - いちごさん» コメントありがとうございます!!とっても嬉しいです!!精一杯頑張らせていただきます!! (2020年2月4日 19時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - めちゃくちゃ面白いです!頑張ってください (2020年2月4日 2時) (レス) id: 4d0761b887 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ロゼさん» そんな風に言って貰えて光栄です(泣)ロゼさんの事応援しながらたくさん更新して待ってます!!頑張ってください!! (2020年1月30日 7時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ - ぐわぁぁぁぁぁ 既に涙がポツリと…w悲しい感じの話が好きなんで私には嬉しいですw でも…受験終わるまで没収されるので続きが……読めない…ттあぁぁぁぁぁ… (2020年1月28日 19時) (レス) id: e951c39958 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ロゼさん» 楽しみましょう!!!!!作者、悲しい感じのお話しか書けないんですよね…((楽しみにしててください!! (2020年1月28日 6時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:のあ | 作成日時:2020年1月14日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。