僕達の歌姫【BTS】

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結局Aの意見に、ヒョン達も快く賛成してくれて。
だけど、Aがならないのも勿体ないというユンギヒョンの意見もあって、最終的には2人でメインボーカルをする事になった。





「…ムカつく。」





A、アイツがすんなり僕を認めたこと。
そして、自分を推してくれる人を説得してまで僕を推薦したことも。
…僕がアイツに出来なかった…いや、しなかった事をすんなりとやってきた。





その心の広さっていうの？なんか、そんな様なものを見せつけられた気がして、せっかくの嬉しい事も素直に喜べない自分がいる。




…なんなんだよ、ホントに。




そのイライラをぶつけるように、レッスンが終わったあともひたすら練習をした。
Aを見返してやりたくて。




20時頃になって、そろそろいいかなと宿舎に戻ろうとした時、ダンス練室に忘れ物をした事を思い出して、引き返す。
中には、ヒョン達もAもみんな揃っていて、楽しそうにダンスの練習をしていた。




JM「ここはもっとこう！…そこで腕振る！」



HS「足は後ろに！ちょヒョン！足逆ですって！」



そんなやり取りがまた僕を黒くさせる。



JN「ヤー、ジョングクは帰るのか？」



「…はい。」



ジンヒョンが僕に気付いて声をかける。
だけど今は、それすらも鬱陶しくて。




『…お疲れ様』




Aの一言に、プツンと何かが切れた。



ガッ



僕はAに近づいて思い切り胸ぐらを掴む。



TH「ちょ！ジョングク？！」



ヒョン達が慌てて僕からAを引き離そうとするけど、僕はアイツを睨みつけて離さない。

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