僕達の歌姫【BTS】

プロローグ ページ2

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NJ「みんな、準備はいいか？」









舞台袖にいつものように“8人”で円陣を組み、ナムジュンが声を掛ける。
その声に視線をあげ、一人一人が目を合わせる。
心做しか、いつもより胸が高まる。









YG「…ここまで長いようであっという間だったな。」









ユンギが独り言のようにそう呟く。
その途端、今まで過ごした数々の思い出がフィルム映像のように頭の中を流れ出す。









TH「辛い時もあったけど、楽しかったな。」









HS「全部忘れられない思い出ばっかりだ。」









JM「あの頃はこんな風になれるなんて、想像も出来なかったよ。」









JN「8人全員で、ここまで来ることが出来て本当によかった。」









彼らは口々に、思い出を語り出す。
その姿にはもう、あの頃の面影は残っていない。









JK「まだ終わってないですよ。…最後の仕上げをしなくちゃ。」









ジョングクの言葉に、マイクを持つ手に力が入る。









『さぁ、行きましょう。ARMY達が待ってます。』









彼らは顔を上げ、光り輝くステージへと歩き出す。











この場所は、彼らにとってどんな場所だったのか。
今日まで彼らが歩いたこの道は、どんなものだったのか。









「キャーーーー！！！｣









その答えを知っているのは彼らしかいない。









…そう、ステージに立つ8人の背中が物語っていた。

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