No.67 【NamJoon Side】 ページ18
家へ向かう車の中はとても重い空気に包まれていて、誰一人口を開く事はなかった。
窓の外は、真っ赤な夕日が沈もうとしていた。
SU「じゃあ悪いけど俺は仕事に戻る。…ジン、あとは頼んだぞ。」
JN「…はい。」
家に着いて、俺達が全員降りたことを確認すると、アボジは仕事へ戻っていった。
俺はその車の後ろ姿をただぼーっと眺めていた。
ずっと、Aの言った言葉が頭から離れなかった。
もう、Aは戻ってこない気がした。
JM「…ヒョン。風邪引きますよ」
ジミンの声にはっと我に返り、俺は彼に着いて家の中へ入った。
リビングへ向かうと、もう既にみんな各部屋に戻っていて空っぽも同然だった。
机の上には、ずっとAのパソコンが置かれたままになっていた。
「…ジミン。お前はAの事をどう思う？」
俺はAのパソコンに近付きながら、先程から動かないジミンに声をかける。
みんなと同じように部屋に戻らないところをみると、多分コイツもなにか話したい事があるのだろう。
こうなったら、溜め込まずに話してしまおう。
JM「…正直、僕はよく分かりませんでした。あの時のヌナは嘘を付いているようには見えなかった。…だからといって、あの歌も嘘だとは思えなくて…。」
ぽつりぽつりとジミンが心の内を話し出す。
俺はただ黙ってそれを聞く。
Aのパソコンを開いて、エンターキーを押すと『FAKE LOVE』が流れ出した。
JM「…僕達は…」
その歌を聞きながら、ジミン俺の隣で涙を流す。
JM「…Aヌナを苦しめていたんでしょうか。」
そっと、ジミンの事を抱きしめる。
すると糸が切れたかのように胸の中で泣き崩れるジミン。
リビングに、Aの歌だけが響いた。
ーーーーー作者よりーーーーーー
大変長らくお待たせ致しました！
楽しみにしていてくださった方、すみません！
これからは毎日1つは更新します！
今後ともよろしくお願いします！
のあ
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みんぎ ARMY - のあさんの小説、好きです！ (2020年5月15日 10時) (
レス) id: 0f2332ca0a (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - さゆみさん» ありがとうございます！ぜひ他の作品も読んでもらえると嬉しいです！ (2020年3月30日 19時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
さゆみ - とてもいい話で感動してずっと泣いてました！ (2020年3月17日 0時) (レス) id: 30b5ba8ba9 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ロゼさん» ありがとうございます！！！！感激です…！ (2020年1月17日 6時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ - 新作も読ませて貰いますw (2020年1月16日 22時) (レス) id: e951c39958 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘塩爺 | 作成日時：2019年12月27日 12時
