憧れのあの人に。続【JW赤×緑】 (ページ37)

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楽しみページ37

赤side

電話の向こうから唸り声が聞こえてきて

さすがに急なお願いやったかな、と反省する。

いや、俺の中では急やないねんで。

誘った時から期待しとったし、何度も言おうと思ったけど

ズルズルと言えずにここまで来てもうて。

気づいたら2日前やったから慌てて予定決めるのを口実に電話したってわけ。

まあ、今日の告白の話も言いたかったんやけど。

｢あかん、？｣

智洋さんがこういうのに弱いとわかっとって、寂しそうな声を出してみる。

緑｢......ええよ。｣

その言葉を聞いた瞬間、よっしゃあ！！と大声を出してしまい、うるさいと怒られる。

｢え、ほんま？ええの？｣

緑｢そのかわり、しげも浴衣な｣

......それは聞いてへん。

｢俺、浴衣なんて高校生ぶりなんやけど｣

緑｢いや俺もそうやから。ええの？着てかんよ？｣

うぐ......それはあかん。

｢......わかった。着てく｣

緑｢ふふ、楽しみにしとる｣

そのままおやすみと言われ、電話が切れる。

明日、実家に取りに帰らな。

浴衣デートかあ。

......めっちゃええやん。

明後日のことを想像した俺は、単純やからすぐウッキウキになり、

すぐに実家に連絡を入れた。