昼休憩 ページ26
赤side
あっという間に12時。
俺らの仕事は割とこの時期余裕があって、なんとなく食堂に7人で集まる。
俺はこれまたなんとなく智洋さんの横に座り、お弁当をちびちび食べとる横で定食のご飯を頬張っていた。
でもなぜかいつもとこの場の雰囲気がちゃう。
そう思って顔を上げると、皆がニヤニヤしながら俺を見とった。
｢え、なに.....？なんかついとる？｣
桃｢いや、思い出しニヤニヤ｣
黄｢思い出し笑いみたいに言うなや｣
橙｢あの後、なんかあったんちゃう〜？｣
あの後.....？
｢何の話？俺なんかした？｣
黄｢うそ、覚えてないん？｣
青｢神ちゃんもびっくりしとるで｣
智洋さんを見ると、戸惑っとるのか驚いとるのか微妙な顔をしとった。
ああ、ニヤニヤの対象は俺に向けてだけやないのか。
それにしてもなんも思い出せん。
紫｢しげちゃんしげちゃん、どこまで覚えとるん？｣
｢えーっと、智洋さんに帰ろうって言われて.....そこまで｣
桃｢じゃあ覚えとるやん！｣
え、何を？
桃｢俺の智洋さんやし！！｣
......？
｢......え、それ、俺？｣
緑｢智洋さんって呼ぶのしげしかおらんやろ｣
今まで黙っとった智洋さんが口を開く。
｢うそ！？ほんまに言うたん！？｣
青｢花火大会も一緒に行くんやってな｣
｢え、それも！？うわ、え、｣
1人で焦る俺を見てニヤニヤする他の5人。
と、感情が読めない智洋さん。
あーもう絶対怒っとるやん。
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作者名：もちもち子 | 作成日時：2020年7月5日 22時
