フレ申したら、相手が最強だった件【呪術廻戦】

《4》生きる伝説のフレ申 ページ4

「このゲームが始まってから、



一度も出たことがないって言われてる、



超、超レアキャラクターだよ、



うわすっげー、ガチでいたんだ！



先生って運まで最強なんだね」



「ゲーム開始した瞬間に回されたガチャで出てきたけど。



へぇー、僕くらいになると、鬼純姫まで来るんだね」



「カワウソ様でも持ってないのに…！！」







そう言って、机にげんこつをゴンッ、とぶつけた釘崎。



すると、五条先生が、キョトンとして、カワウソ様？、



と復唱した。








「カワウソ様、通称プレギフの神です。



無課金なのにも関わらず、プレーヤーランキング1位で、



彼女が率いるパーティーに入れたら、



1日で戦闘力、レベルが3倍ほど上がるって言われてます。



生きる伝説ですね」



「へぇ、無課金でも凄い人っているんだね」



「1日に1万溶かしてる人もザラにいるから、



カワウソ様は崇拝されてるのよ」



「最近パーティーの人数上限が変更されたから、



カワウソ様のパーティーに誰が入るかって噂が絶えないんだって。



まぁカワウソ様は、初日にフレ申した人以外通してないし、



自分からはフレ申一度もしたことないって有名らしいけど」









そう言って、画面から離れようとしない釘崎から、



五条先生の携帯を取り上げて返す。



すると、ありがとー、と先生が受け取った瞬間に、



その携帯からピロン、と音が鳴った。



ピタッ、と動きが止まった五条先生。



釘崎がウニを取って、食べ終わっても、



固まったまま携帯をガン見していた。









「………先生？大丈夫？」



「……ねぇ、カワウソって名前の人、二人いるの？」



「そんなわけないじゃない、



カワウソ様と同じ名前にするのはご法度に決まってるでしょ。



全プレーヤーの暗黙の了解よ」



「…カワウソって人からフレ申来たんだけど」








カラーン、と音がして、



釘崎と伏黒が同時にプラスチック製のお箸を落とした。

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