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「なぁ、名前で呼んで。」
「え…名前？」
年越しまであと少し。
私の部屋でだらだら年末のテレビを見ながらソファに並んで座っているとふと思い出したように言われた。
そういえば付き合ってるのにお互い名字のままだった。
「………直樹。」
少し戸惑いながらも伍代の方に向いて、呼んでみる。
「………やば。」
「なに。」
「すげぇ嬉しいんだけど。」
「私も呼んでよ。」
ついでにリクエストすると急に耳元に顔が近づく。
「………A。」
ちょっと吐息の混ざった感じでやけに色っぽく聞こえてしまうのは絶対わざと狙って言ったんだろう。
恥ずかしくなってテレビに体と視線を戻した。
こんなことで喜んでしまうなんて。
「照れてる？」
「狙ったくせに。」
「………可愛いすぎ。」
ふいに伍代は髪にふれ、そのまま横の髪を耳にかけられる。
隣から感じる視線。
見たら負け。絶対見ない。
触れられた部分が気になって全神経が耳元に集中してしまう。
もうテレビなんて頭に入ってこない。
それでも気にしたら負けって思ってしまい、テレビに夢中なフリをする。
「A………」
ふいに、また名前を呼ばれたことによりほぼ無意識で伍代の方を向いてしまい、その隙に唇が奪われる。
優しく啄むキスにもうされるがまま夢中になる。
「なぁ、……もっと呼んで。」
「………直樹、」
名前を呼ぶと、またキスが止まらなく降り注ぐ。
想いが通じ合っているからこそ感じる幸せ。
このままずっと時間が止まればいいのに。
そうしている間に新しい一年を迎えた。
…………………………
∇作者より
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
ほぼ自己満で不慣れで本当に読みにくくて申し訳ないといつも思いつつ、評価やハートなどいろいろ押してくださった方々、嬉しくていつも励まされてます。本当にありがとうございます。
ドラマの終わりまで小説は続けますので、もしまだお付き合いして頂けるようでしたら、またこれから移行し、更新していくので見ていただければ嬉しいです！
ありがとうございます。
今後もよろしくお願いします！
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みお(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！ (2022年6月25日 22時) (
レス) @page13 id: a084972b78 (このIDを非表示/違反報告)
みゆり - こんにちは！急なんですけどなんか最近伍代くん関連の作品キスシーン多くないですか？妄想が止まらなくて読むたびにカッコいい伍代くんに半殺しにされてるんですけど…。これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2022年6月18日 13時) (レス) @page4 id: 62691ac6fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優奈 | 作成日時：2022年5月9日 23時
